美術大学の附属中学校に通っている者です。 私は自分が何の仕事をやりたいのかが分かりません。というか、やれる仕事が分かりません。 通っている学校が学校だけに美術系の進路を考えはするのですが、特別に絵がうまいわけではないため、どの道を選んでも無理だろうと思ってしまい、積極的に動く気が起きません。 洋服が好きなので、ファッションデザイナーになって自分のブランドを立ち上げたいとも思いましたが、ネットで調べてみたところ、ファッションデザイナーの力だけでブランドを立ち上げるのは無理だと知りました。 一番やりたい事は「自分の世界観を人に伝える」ことなのですが、こんな私でも就ける「自分の世界観を人に伝える」仕事はないでしょうか。
それなりに長くデザイン系の仕事をしてきたため、実体験として知っているのですが、十代から二十代の時期は描けば描くだけ画力がついていく時期です。
ですので、今、実力が足りないからといって、将来について悲観的になる必要はありません。
確かに、世の中には絵のうまい人がたくさんいます。ですが、彼らにしろ、生まれた時から高い画力を持っていたわけではありません。長い間の努力と研鑽によって腕を磨いてきた結果として、高い画力を身につけているのです。
海外の一コマ漫画にこのようなものがありました。
イラストフェアにて。
少年「こんな格好良い絵を10分で書けるなんてすごいね!」
画家「30年と10分だよ」
まだ中学3年生ということであれば、伸びしろはまだまだあるはずです。
「何とかなりそう」ではなく「何とかする!」気持ちで進路を選んでみましょう。
さて、自分の世界観を伝える仕事ですが、大なり小なり、ものづくりの仕事には、そのような側面があります。
漫画やラノベの挿絵などはその側面が顕著に出ていますが、それ以外の分野、例えば建築や造園、調理などにも、それぞれの業界の職人の世界観が現れるものです。
ですので、中学生の時点では、視野を広げる意味合いで、世の中にどのような職業があるのかをざっと調べていくとよいでしょう。
手軽に調べたいなら、進路ナビの「語る!仕事人」という仕事調べページや、より多くの仕事について網羅している、外部の仕事調べサイトなどを利用して、情報収集をしてみることをおすすめします。
書籍も有名な「13歳のハローワーク」のサイトも見に行って損はしないと思います。
また、仕事というものは自分一人で完結するものではありません。
ブランドを持っているファッションデザイナーにしても、ブランド運営に関する全ての仕事を一人でしているわけではありません。経営や宣伝、営業などに関しては、より適性のある仲間に任せていることも多いでしょう。
ですので、「ファッションデザイナーになって、自分のブランドを立ち上げる」という夢があるのならば、まずは、周りの人から「この人の作品を世に出してあげたい」「この人を支えてあげたい」と思われるような、魅力あるファッションデザイナーになることをめざして頑張ってみましょう。
2017年02月更新
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