私は将来、マンガ家になりたいと思っています。ですが、いざ進路を考える段になって、どうしようもなく不安になってきてしまいました。 最初はマンガ系専門学校への進学を考えたのですが、そのような学校にはあまり魅力を感じませんでした。 大学への進学も考えてみましたが、今まで勉強らしい勉強を何ひとつしてこなかったもので、センター試験を通れるだけの学力がありません。 美術系の専門学校は、自分が気に入った所は学費がとても高くて、気が引けてしまいます。だからといって、学費の安い自分の求めるものが無い所に行くというのも違う気がします。でも、やっぱり一番好きなのは絵を描くことなので、何らかの形で絵が学べる所に行きたいという気持ちはします。 また、絵の道一本で行きたい!という思いもありますが、もっと色々な世界も見てみたいという気持ちもあり、色々と考えている内に、自分はどうしたいのか良く分からなくなってしまいました。何かアドバイスをお願いします。
私も美術系に進もうと決心するまでは、ずいぶんと葛藤しました。でも、学校でテストがある時や、日々勉強しなければならない時に、どうせやるなら好きな美術をやりたい!と単純に思い、体験入学などを通して、やっぱり高校を卒業して学びたいことは、文学や社会じゃない。芸術だ!と開眼しました。そのときは、受かるかどうかは別で、とにかくそっちの方向に行くんだ!と決めていましたね。勢いが大切な時もあるものですよ。
学費のことを考えれば、少なからずどこへ行ってもけっして安くはないお金を払うのが学校だと思います。「学費の安い自分の求めるものが無い所に行くというのも違う気がします」というのは私も同感です。もちろん学費が高いところは、それに見合ったカリキュラムが行われているのかなど、冷静に判断する必要がありますが、体験入学や進路相談をして、ここで学びたい、と思える学校であれば良いと思います。また、お金のことを気にしているのであれば、学費を援助する奨学金制度を利用する方法もありますので、調べてみてくださいね。
いきなりですが、私が思うにマンガ家というのは、「努力と運」な気がします。学校によってはデビュー支援などのサポートがあるようですが、要は本人の「やる気」次第かな、と思ったりもします。なぜかというと、マンガ家という仕事は、資格があるわけでもなく、だれでもマンガ雑誌などに投稿して、うまくいけば高校生でもデビューできてしまう世界だからです。逆に言えば、今すぐでなくてもめざせますよね。
迷うだけ迷ってたくさん考えて、やっぱり絵をやりたい!というのであれば、美術系の学校に行った方が、大学に4年間通って身も入らず勉強をするより、良いかもしれません。ただ、専門学校は技術を身につけるところなので、いろいろなことを学びたい!という気持ちがふくらんだときに、後悔しないよう、ベストな道をみつけてくださいね。「やっぱり一番好きなのは絵を描くこと」という熱い気持ちを忘れずに、がんばってください。(みつはし)
2006年09月更新