医療不足に悩む人たちを支えたいと決心。ずっと憧れていた看護師への夢を形に
子どもの頃から、看護師の優しいイメージに憧れがあり、自分は将来この仕事に就くものだ、と漠然と考えていました。中学の頃にアメリカに行ったことがきっかけで、いつかは海外で英語を使った仕事がしたいと思い始めました。高校生になって、南アフリカを訪れる研修プログラムに参加する機会があったのですが、地雷を踏んで足を失くしてしまった子や、松葉杖をつきながらサッカーをしている子などを目の当たりにし、紛争が続く地区の看護師として、人々を援助したいと思うようになりました。
看護の専門学校を卒業して、5年間日本の病院で働いた後、英語の勉強と大学院進学のため、オーストラリアに留学しました。帰国後は、派遣の契約社員として病院を転々としていた私に、友人が国境なき医師団(MSF)のことを紹介してくれたんです。看護師の経験は10年ほどになりますが、MSFの看護師としての活動は3年目に入りました。