私は将来、雑誌編集者になりたいと思っています。色々と調べた結果、大学では、社会学部か文芸学部に進学すれば良さそうに思えるのですが、実際はどうなのでしょうか?
まず、雑誌編集の仕事は「この学部に入ればなれる」という学部はありません。逆にいえば何か興味のある学問があれば、それを勉強することが仕事につながると思います。
社会学部は社会の仕組み、社会と人の関係、人と人のつながりなんかを追究する学問ですし、文芸学部ではさまざまな分野における「表現する」「書く」ということに関する技術を幅広く学ぶ学問ですから、どちらも編集という仕事にはかならず役に立つと思います。
ちなみに私は大学の経済学部を卒業して、以前は雑誌編集の仕事をしていました。同じ学部の友人にも、音楽雑誌やインテリア雑誌の編集をしている人がいます。
編集者やライターを目指す人は、学校に通いながら何かしら「書くこと」「取材すること」「伝えること」に携わっている人が多いです。編集者を目指す人はそういうことが好きな人たちですからね。大学を卒業してすぐ出版社に正社員として働くこともできないことはないのですが、倍率はかなり高いので、学生時代から何かしらの活動をしている人が多いです。編集者を目指して出版社でアルバイトをしていた人もいましたし、自分たちで自費出版の本を作っていた人もいました。私も直接結びついたわけではないですが、サークルで広報という「伝える」活動をしていました。
編集者は資格があったり、「勉強しなければならないこと」がない職業なので「どうやってなったらいいの?」と考えてしまうと思います。「こうすればなれる」とは言い切れませんが、実際に編集者をしている人の「どうやってなったか」を調べてみるのも手がかりになるかもしれません。(大滝)
2005年12月更新