災害救助犬訓練士に興味があります。 訓練士になるためにはどの大学、または専門学校などに進めば良いのでしょうか?
災害救助犬の訓練は、基本的にボランティアで行われているため、その仕事だけで生計を立てていくことはできないそうです。
ですので、犬の訓練士となって、警察犬の訓練や家庭犬のしつけなどの仕事で収入を得ながら、空き時間を使って災害救助犬の訓練を行っていくことになると思われます。
犬の訓練士となる方法ですが、一般的には、高校卒業後、民間の警察犬訓練所などに「見習い」として雇ってもらい、仕事をしながら技術や知識を学んでいき、「公認訓練士」の資格取得を目指すことになります。
一般に訓練士の修業には3~6年の期間がかかると言われています。
訓練士養成学校も存在しますが、卒業後、見習訓練士として訓練所で経験を積む必要があることは変わらないため、結局、トータルでの修業期間は変わらないそうです。
訓練士になるのに特別な学歴は必要とされませんが、見習訓練士の給与は一般に低い上(無給の場合もあるそうです)、訓練所に住み込み、早朝から夜遅くまで働く生活を続けていくことになるため、一人前の訓練士になるには相当な体力と精神力が必要とされることになります。
また、災害救助犬や警察犬の訓練士は、災害や事件の現場で犬のハンドリング(犬に指示を出すなどして操ること)を行うことも多く、体力と共に危険な場所で活動する勇気も必要とされます。
つい先日、テレビ番組で災害救助犬の訓練士さんが紹介されていましたが、東日本大震災の時などは「大津波がまた起きる」という噂の中でも活動を続けられていたそうです。
そのような事態に巻き込まれる可能性もあるということを考慮に入れて、仕事選びをしていくことをオススメします。
災害救助犬に関する情報は、犬関連の代表的な団体であるジャパンケネルクラブの公式サイトにも掲載されていますので、一度見にいってみるとよいでしょう。
2016年06月更新