回答

　まずは商業高校から目指しやすいかどうかについて、各職業を検証していきましょう。

　一つ目のアニメーターですが、画力があれば高卒でも目指せる職業ですので、特に問題はないと思います。

　実力が不足していると感じられるようでしたら、専門学校などで技術や知識を学んでもよいと思いますが、アニメーターという職業の収入の低さから考えると、投資した学費の回収ができるかどうか微妙なところだと思います。

　それならば思い切ってアニメスタジオなどに動画マンの求人がないか問い合わせて、実際に絵を見てもらい、見込みがあるかどうか判断してもらった方がよいかもしれません。

　二つ目のアニメ雑誌や漫画雑誌の編集者ですが、これは微妙なところです。

　中小の編集プロダクションであれば、商業高校からでも目指せる可能性はあると思います。ですが、アニメ雑誌や漫画雑誌を発行している大手出版社の場合、入社するには4年制大学卒業が必須条件で、実際には有名大学を卒業していないと書類審査の通過もままならない状況だと言われているからです。

　商業高校の場合、普通高校と比べて大学入試向けの授業が少ない傾向がありますので、学力勝負になる一般入試では分が悪いでしょう。目指すのであれば、AO入試や推薦入試を活用して、なるべく世間一般からの評価が高い大学に進学するのが夢への第一歩になると思われます。

　三つ目のデザイン関係の仕事ですが、技術力ありきの職業となりますので、高校卒業後、すぐにデザイン関係の仕事に就くのは難しいと思われます。

　「情報系のデザイン」を検討されているようですが、Webデザイナーにしても、コーディング能力（HTML作成能力）やデザイン能力などを求められるため、簡単に就ける職業ではありません。やはり専門学校に進むなどして、専門的な技術や知識を身につけておくとよいでしょう。

　社会人になり立ての頃は、親御さんからの援助を受けられるかどうかによって、精神的、経済的な余裕がまったく変わってきてしまいます。

　それを考えるなら、まずは親御さんにアニメーターになりたいという夢を伝え、後押ししてもらえるのかどうか確認することから始めてみるとよいと思います。

2015年08月更新