ゲームの原画家になるにはどうすればいいのでしょうか? また、イラストレーターとゲームの原画家の両方になることはできるのでしょうか?
イラストレーターを目指すにせよ、ゲームの原画家を目指すにせよ、重要となるのは画力(特に基礎力となるデッサン力)となりますので、今のうちから美術予備校に通うなどして、美術大学や実績の高いデザイン系専門学校に進学をする用意をしておくと良いでしょう。
パソコン用のアドベンチャーゲーム専門のソフトハウスなど(小規模な企業が多いです)に勤めるのであれば、原画家という職種を指定して社員の募集を行っている場合がありますので、十分な実力をつけてから求人募集に応募し、採用されることで原画家になることができます。ただし、最初からまるまる原画を任されることは少なく、原画関連の補助的な仕事や、CG彩色の仕事から始めることになる場合も多いでしょう。
一方、家庭用ゲーム機用ソフトを開発しているような、一定以上の規模のゲーム開発会社になると、原画家という職種を指定して社員募集を行うことはほとんどなくなります。
このような会社では、2Dデザイナーというくくりでまとめてデザイナーを採用し、入社後にそれぞれの適性に合わせて仕事を割り振っていくことが多いので、入社試験時に提出した作品や、入社前の実績(新卒の場合は学生時代の作品や同人作品など)が重要となってきます。
他のデザイナーと比べてイラストがうまい、という評価をしてもらえれば、いずれキャラクターデザインやイラストの仕事を任せられる可能性も出てくると思います。
イラストレーターと原画家の両方になれるのか、ですが、十分な実力を身につけ、仕事をしながら人脈を広げていくことができれば可能だと思います。私の知り合いにも、ゲームの原画家からライトノベルのイラストレーターになり、漫画家に転進して成功した人がいますよ。
デザインの分野で成功するためには、実力だけでなく、運の要素も必要となってきますが、いつか好機が訪れることを信じて努力を続けていけば、夢がかなう可能性はあると思います。
2009年09月更新