英語の先生になるには、英語に対するずば抜けた才能がないと駄目なのでしょうか?
英語の才能がずば抜けていなくても、良い英語教師になることはできると思います。
個人的な意見を言えば、むしろ、変に才能がない方が先生には向いているのではないかと思えます。
プロスポーツの世界では「名選手必ずしも名監督(名コーチ)にあらず」とよく言われます。天性の才能を持っている人は、才能があるが故に苦労を知らなかったり、初歩的な問題でつまづいた時の解決法を知らなかったり、自分のやり方を押し付けてしまったりするため、指導者としてはすぐれていない場合があるということです。勉強の世界でもこれは同様だと思います。
記憶力や理解力に秀でていて、学んだことをすぐに身につけられる人には、勉強が苦手な生徒の気持ちを理解したり、解決方法を一緒に考えてあげることは難しいのではないでしょうか。実際に苦労や工夫をして勉強をしてきた人の方が、勉強が苦手な生徒のフォローをするのには向いているのではないかと思います。
もちろん、英語教師として英語を教えていくのであれば、教員採用試験に合格できるだけの学力は必要となってきます。ですが、上記のようなことを考えると、「ずば抜けた」能力までは必要ないと思います。
2008年10月更新