先生を目指す場合、教育学部を卒業していないと不利になるのでしょうか?
有利か不利かで言えば、卒業単位の中に教職課程の単位が全て含まれている、複数の教員免許状を取得することができる、教育実習の内容が充実している可能性が高いなどの特長を持つ教育学部の方が、教師を目指すのに有利な場合も多いと思われます。
ですが、それでは他の学部からでは教師になれないのか、と言えば、そのようなことはありません。
実際、文部科学省の発表している資料によれば、採用者の学歴別内訳の中で最も多い学歴は一般大学の11,035人(53.3%)となり、教員養成大学・学部の7,024人(33.9%)を上回っています。受験者の学歴別内訳は、一般大学が97,720人(63.8%)、教員養成大学・学部が31,878人(20.8%)となっていますので、合格率から言えば、確かに教育学部の方が上となりますが、他学部からの採用者も数的には決して少なくないことが分かります。(平成19年度実績)
ですので、あなたに他の学部で学びたいことがあるようならば、希望通りの進路を選んでみても良いと思います。ただ、地方によっては、地元の国立大学の教育学部出身者の方が採用時に有利になる、という噂もありますので、気になるようでしたら、高校の先生に訊ねてみるなどして、確認しておいても良いと思います。
2008年10月更新