私は今、高校の軽音楽部でドラムを担当しています。 今はまだ、技術や奏法は完璧ではないですが、いつかスタジオミュージシャンとして、たくさんのアーティスト達とライブをしてみたいと思っています。ですが、スタジオミュージシャンになるには、どうすれば良いのかが分かりません。やはり専門学校に行くべきですか?
スタジオミュージシャンになるための方法は一通りではありません。
バンド活動で仲良くなった知り合いの紹介を受けたり、街頭で演奏していたところをスカウトされたり、プロのバンドマンから転身をしたり、となり方は様々ですが、どの場合にも共通しているのは、業界関係者との繋がりが必要なこと、高い水準の演奏技術を持っていることとなります。
音楽系の専門学校では、その両方を得られる場合がありますので、スタジオミュージシャンになるために専門学校に進学するという進路もありだとは思います。
学校で学べる内容や業界との繋がりの強さ、卒業生の中に実際にスタジオミュージシャンになった人がいるのかどうかなどを確認するために、音楽系専門学校が開催しているオープンキャンパスや体験入学に参加してみても良いでしょう。
とはいえ、演奏技術を磨いたり、業界関係者との繋がりを作ったりすることは、専門学校に行かなければできない、ということではありません。
私の知り合いにドラマーとしてメジャーデビューを果たした人がいますが、その人の場合は、バンドマンとして芽が出なかった時に備え、福祉系の大学に進学して介護福祉士の資格を取りつつ、インディーズのバンド活動を続け、人脈を広げ、メジャーデビューをしていました。
そのような進路もありますので、自分にとって一番合っている進路はどのような進路なのか、良く考えて進学先を選ぶようにしてみてください。
なお、スタジオミュージシャンには、プロレベルの演奏能力に加え、必ずしも完全ではないことがある譜面を読み解く力、演奏時の応用力、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力、誰にも負けない得意分野を持つこと、複数の種類の楽器を弾きこなす能力などが要求されるようですので、今の内からそれらの能力を磨いていっても良いと思います。
近年では、打ち込みの普及により、スタジオミュージシャンの仕事が減ってきているため、スタジオミュージシャンの仕事だけで生活できる人は少なくなってきているという話もあります。
ですので、まずはスタジオミュージシャンがどのような仕事なのか、良く調べてから進路について考えていくことをおすすめします。
2008年10月更新