子ども達と接することのできるカウンセラーの仕事にはどのようなものがありますか。
子ども達と接するカウンセラーということで考えるならば、最初に挙げられる職業は「スクールカウンセラー」になると思われます。
スクールカウンセラーは、学校に駐在して子ども達のカウンセリングをする仕事となります。この職業に就くためには「臨床心理士」の資格を取ることが重要となってきますが、臨床心理士の資格は、4年制の大学を卒業した後に、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院に進学し、臨床心理士の受験資格を得た後、臨床心理士資格試験を受験してこれに合格しなければ取れないため、かなり取得が難しい資格となっています。また、カウンセンリング関係の仕事は、どの仕事も求人が少ないため、臨床心理士の資格を持っていたとしても、必ずスクールカウンセラーになれるとは限りません。
次に考えられる仕事としては、児童相談所などに勤務する心理相談員が挙げられます。
この仕事に就くためには、大学で心理学や福祉学などを専攻し、卒業後、心理職か福祉職の公務員試験(心理職の地方上級など)を受けて合格する必要があります。
都道府県によって心理職、福祉職の公務員試験の受験資格には差があり、大学での専攻が指定されている場合もありますので、あらかじめ就職を目指す都道府県の公務員試験の受験資格を調べてから、進学する学部・学科を決めるようにしていくと良いでしょう。
ただ、心理職、福祉職の募集は一般に少ないことが多く、年によっては募集が行われないこともあります。また、公務員試験に受かったとしても、希望通りに児童相談所など、子ども達と関われる職場に配属されるとは限りません。
このように、カウンセリング関係の仕事は、必要とされる資格の取得が難しかったり、募集が少なかったりするため、なかなか就けないことが多い仕事となっています。
ですので、これらの仕事を目指すのが難しいと思われるようならば、保育士や教師などを目指してみても良いかもしれません。
保育士や教師という仕事は、カウンセリング専業ではないものの、子ども達からの相談を受けることが多い仕事となっています。それを考えれば、これらの仕事もあなたが希望する仕事に近いと言えるかもしれませんよ。
2008年09月更新