進路相談

検察事務官になるには、国家公務員II種の資格が必要なのですが、この資格を取るには法学部に行った方が良いのでしょうか。人文学部社会学科という学部でも近い勉強ができるのですか?

回答

 勘違いしている人も多いのですが、国家公務員II種、地方上級などの名称は、公務員採用試験の分類名であって、資格ではありません。これらの採用試験に通っても、何らかの資格が得られるわけではありませんので、気をつけて下さい。

 大学卒業後、検察事務官になるためには行政区分の国家公務員採用II種試験を受けて合格する必要があります。

 行政区分の専門試験の内容は、政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)の16科目(各5題ずつ計80題)のうち8科目(40題)を選択して回答するというもので、内容的に法学、経済学などが多く含まれることになりますので、人文学部社会学科よりは法学部の方が有利になることは確かだと思います。

 とはいえ、どこの学部に進学したとしても、大学の講義を受けるだけでは、国家公務員試験には到底合格できません。公務員試験に合格するためには、独学や予備校に通うなどして専門の受験勉強をする必要があります。

 ですので、進学する学部は、あなたが学びたいと思える内容を学べる学部とし、公務員試験を受験する段になってから人一倍努力してみるという方法もあると思います。

 なお、今の時点で、検察事務官になりたい、という気持ちがしっかり固まっているようでしたら、高卒で国家公務員採用III種試験を受けて検察事務官を目指すという進路もあります。

 試験内容としては、高卒対象のIII種試験の方が難易度や倍率が低くなる傾向があるそうですので、大学から検察事務官を目指すよりも有利になるかもしれません。

 検察事務官は経験がものをいう職業らしく、出世などに関してもII種とIII種とで大きな差はつかないそうですので、早めに実務に就いた方が有利だという話もあります。

2008年08月更新

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