相談内容｜私は国公立大学志望だったのですが、学力が思うように上がらず、途中からアニメ系の専

回答

　受験方式にもよりますが、私立大学の経営学部の場合、国公立大学よりも入試科目が少なくなり、文系科目のみでの受験が可能になる場合が多いですので、今からでも十分受験準備は間に合うと思います。

　文系学部を受験する場合、入試科目の中に暗記科目が多くなりますので、受験日間際の追い込みなどもやりやすいと思います。これは私が経験したことなのですが、私立大学受験前の一ヶ月で、英語と世界史の暗記をまとめて行い（英熟語本を覚え終えたのは最初の私大受験日の前夜でした）、短期間で偏差値を10近く上げて、受験した私立大学のほとんどに合格したことがあります。一月でもそれくらいできることがあるのですから、9月からならば十分すぎるほどだと思いますよ。

　アニメ系の学校への進学も考えているとのことですが、アニメ・ゲーム系の学校の中には無認可校も多いので、学校選びの際に良く気をつけておく必要があります。無認可校の場合、学校を卒業しても学歴にならない、奨学金や学割が使えない、学校が倒産した場合の救済処置がない、などのデメリットがあります。その代わり、無認可校ではカリキュラムを自由に組めるため、実習などが重要となる分野に関しては認可校よりも充実した学習ができる、といったメリットもあります。ですので、専門学校、各種学校への進学を希望する学生は、これらのメリット、デメリットを考慮した上で学校選びをする必要があります。

　また、アニメ関係の仕事は必ずしも収入が良いとは言えませんので、そういったことにも注意をしておく必要があります。たとえば、動画マンであれば、平均で動画1枚につき170円程度しかもらえないため、年収が百万円以下になることも珍しくありません。キャラクターデザインをするレベルのフリーの原画マンで、早くて、うまいと業界内で定評があり、自分で仕事を選べるクラスになれば年収八百～九百万円という場合もありますが、そういった人はごく一部だということを覚えておくと良いでしょう。母子家庭であるということを考えれば、より確実に収入が得られる職業を目指してみても良いと思います。

　進学先として考えているアニメ系の学校が認可校であるのかどうか、業界への就職実績や就職後の収入はどうなのか、といったことを知るために、最低でも一回は学校の体験入学会などに参加して、学校側に良く質問をしておくことをおすすめします。

2008年07月更新