理学療法士は飽和していると聞きました。もし私が理学療法士の資格をとれても、理学療法士として就職ができないということは起こりえますか。
近年の理学療法士養成校の増加に伴い、毎年社会に出て行く理学療法士の数が増えていることは確かです。そのため、近い内に理学療法士が飽和状態になるという話も数年前から聞かれるようになっています。
とはいえ、人気のある大病院などへの勤務を希望しないのであれば、まだまだ理学療法士の求人は多いようですし、病院以外にも老人福祉施設・養護施設・リハビリ専門施設・介護施設などで理学療法士の需要があること、今後一層高齢化社会が進行していくこと、などを考えれば、理学療法士の需要が完全になくなるということはないと思います。
どのような業界でも、良い時期があれば、悪い時期もあるものです。古くは鉄鋼業界、最近だとゲーム業界などは最盛期と比べるとずいぶんと景気が悪くなっていたりしますが、それでも業界自体が消えてしまってはいませんよね。医療関係で言えば、准看護師も廃止されると長いこと言われ続けていますが、実際にはなかなか廃止されず、未だに准看護師の資格は残り続けています。
そのようなことから考えれば、短期間の内に理学療法士の需要がなくなったり、資格自体が他の資格に吸収されるといったことはそうそうないと思います。
2008年07月更新