相談内容｜私は国立大学の工学部情報システム学科への進学を考えているのですが、このような学科

回答

　いくつかの大学の工学部の情報システム関係の学科のカリキュラムを調べてみましたが、情報システム学科で学べる内容は、主に情報理論、プログラミング技術、集積回路設計技術といったものとなり、コンピュータのハードウェア（CPUやメモリといった機械の部分）やソフトウェア（オペレーションシステムや人工知能などのプログラム部分）を基礎から開発できるようにすることを目的としたものとなっているようです。

　そういったカリキュラムの中に、音情報処理、画像情報処理というものが含まれる場合もありますので、コンサートや舞台の裏方で使われる機材の動作原理と関わる内容については学べる可能性がありますが、実際に音響機材などに触れて操作法を学ぶといった実技的なことはまず学べないと思った方が良いと思います。

　音響、放送関係の機材の使い方など、実技的な勉強をしたい場合は、最新機材の揃っている専門学校の方が進学先として適しているでしょう。

　情報システム関係の学科に進学する際に、パソコンの知識が必要かどうかですが、パソコンも業務用に使われる汎用コンピュータも根っこの部分ではつながっているものですし、カリキュラムにプログラミングやネットワーク技術などが入っていることも多いようですので、やはり使えた方が有利になるのではないかと思います。

　詳しくは、進学希望の学校が開催しているオープンキャンパスなどに参加して、学校の先生に質問をしてみると良いでしょう。学校によってカリキュラムなどにも違いがありますので、何が学べるのか、どういった知識があった方が良いかなどを、より学校の実情に即した形で答えてもらえると思います。

2013年02月更新