精神的に苦しんでいる子どもの相談にのったり、その子たちが社会に出れるように助けることができる職業があったら教えてください。
精神的に苦しんでいる子ども達を援助する仕事としては、「精神保健福祉士」や「児童福祉司」などがあります。
「精神保健福祉士」は、国家資格で、精神的な障害を抱える人々が社会的に復帰できるよう、援助することが主な仕事内容です。対象は、子どもだけでなく、お年寄りの方まで精神的に悩んでいる方々を援助する仕事ですが、中には小児科医院や小児科病棟へ就職して、対象を子ども中心にしている方もいます。
「児童福祉司」の主な仕事内容は、児童相談所で、児童虐待などの児童とその家族に関わる相談に応じ、問題解決のための処遇を行うことです。こちらも国家資格(任用資格)なので、これからますます必要になり、専門性が求められる仕事です。ただ、国家資格の「任用資格」というのは、公務員になってはじめて適用される資格ですので、この仕事に就くためには資格を取得して、なおかつ公務員になることが求められますので注意してください。
また、精神的なケアや治療を主な仕事としている「臨床心理士」や「精神科医」といった職業も、対象は子どもだけとは限りませんが、該当するのではないでしょうか。ただ、日々の生活の中で子どもたちに一番身近なのはやっぱり保育士や教師ではないでしょうか。大きな悩みではなくても、ちょっと困っていたり、何かにつまづいたりしたときに、一緒に考え助けてくれる存在がいることは、子どもにとってかけがえのないことだと思いますよ。(よだ)
2006年10月更新