薬剤師には専門学校からでもなれますか? なるのは難しいでしょうか? 理系の仕事ですか? 給料が高いというのは本当ですか?
薬剤師の資格を得るためには、薬剤師国家試験に合格する必要があります。この国家試験の受験資格に「大学において、薬学の正規の課程を修めて卒業した者」という条件がありますので、専門学校からですと、薬剤師になることはできません。
薬剤師の国家試験の合格率を調べてみたところ、2004年度は84.4%でした。高い合格率といえますが、国家資格を取得する前にまず「薬学を勉強する大学に入る」ことが大変ですので、なりやすいとは言い切れません。また、2006年度から薬剤師の養成課程は4年から6年に変更されましたので、薬剤師になるまでにかかる学費も増え、学力以外の面でも資格取得の難易度が上がったといえます。
薬剤師が理系の仕事かどうかという質問ですが、基本的に医療系の職業は理系だと考えてもらって良いと思います。実際、薬学部の入試では理系の科目が必須になっている大学が多いですし、入学後の授業でも「化学」「基礎有機化学」「統計学」「代数学」「薬用植物学」「解剖学」……と、理系の知識が必須となる授業が中心となります。
最後に給料に関してですが、薬剤師の給料は一般的に高いと言われていますが、薬剤師が働く場所は病院、調剤薬局、一般の薬局、製薬会社での医療品の開発・製造をする部署……と色々とありますし、就職する地方によっても変わってくるそうですので、一概に高いとは言い切れないようです。(おおたき)
2006年08月更新