私は医療秘書か医療事務のどちらかの仕事に就きたいのですが、この場合、大学ではどの学部に進学すれば良いのでしょうか? また、専門学校と私立大学では、どちらに進学した方が良いのでしょうか? あと、学校に置いてあった職業探しの本をみたら、この2つの職業の他に病院スタッフという仕事が見つかったのですが、その本にはこれらの3つの職業の違いがはっきりと書かれていませんでしたので、どう違うのかを教えてください。
まず、専門学校と私立大学の違いについて説明します。
専門学校は、就職してすぐに即戦力として活躍できるように、技術や知識を身につける学校です。特に医療秘書・事務などのビジネス系の専門学校であれば、資格取得にも力を入れていると思います。大学は、技術や知識のほか、一般教養など幅広く学ぶことができます。仕事の即戦力というより、興味のある学問を勉強する学校です。この違いをふまえて、どちらに進学するかを考えてみてください。
また、こういった職業の勉強を行っている大学もあります。学科名をあげると「医療経営管理学科」「医療福祉情報学科」「医療経営学科」などがあります。
次に、医療秘書・医療事務・病院スタッフの仕事について。まず医療事務は、主に病院の窓口で受付や費用の計算、カルテの作成などを行います。医療秘書はそれに加え、医師が抱える事務の補佐やスケジュール管理なども行います。そして「病院スタッフ」は、その職業探しの本にどのように記載されてあったのかは分かりませんが、おそらく医師や看護師以外の「スタッフの総称」ではないかと思います。医療事務や秘書のほか、病院には「病棟クラーク」と呼ばれる、入院病棟で患者さんの応対をしたり看護婦さんの補佐をしたりする人や、「小児クラーク」と呼ばれる、入院病棟のなかでも小児病棟で患者さんの応対をする人などがいます。これらも含めて、病院スタッフというのではないかと思います。(おおたき)
2006年07月更新