医療事務と病院事務と薬局事務の違いを教えてください。
医療事務と病院事務は、名称が違うだけで基本的に同じ職業となります。また、薬局事務(調剤事務)も仕事の内容自体はかなり近い職業となっているため、なかなか区別がつけづらいと思います。
医療事務と薬局事務の最大の違いは働く場所となります。
医療事務が病院や医院で働くのに対し、薬局事務は病院外の調剤薬局で働くことになります。
仕事内容にも若干の違いがあります。
医療事務の仕事は、受付業務やカルテ作成業務、会計業務、レセプト作成業務(カルテを見て、保険機関に提出する明細書を作成する業務)などとなります。事務仕事の作業量も多いですが、基本的には接客業ですので、他の接客業同様、ホスピタリティ精神(もてなしの心、気づかいなど)を持つことが必要となります。
薬局事務の仕事内容も似たものとなりますが、作成するレセプトは医師が発行した処方箋を元にした調剤報酬請求向けのものとなり、薬剤に関する知識なども求められることになります。
医療事務も薬局事務も求人自体はさほど多くなく、経験者が優遇される職業となっているため、最初の内は派遣社員として働き、実務経験を積む人も多いようです。
給与的には一般の事務職とさほど変わりはありませんが、仕事柄、残業が多いため、その分、収入が多くなることはあるようです。
医療事務・薬局事務に関わる資格としては、診療報酬請求事務能力認定、医療事務技能審査、医療事務管理士、医療秘書技能検定など、数多くの民間資格が存在しますが、医療事務・薬局事務の仕事をするためにこれらの資格が必須となることはありません。資格を持っていれば、就職の際などに役立つこともあるようですが、資格がなくても、受付業務やレセプト業務がこなせさえすれば、医療事務・薬局事務として働くことはできます。
2008年10月更新