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「志望理由書」の書き方

志望理由書を上手に書くために必要な基本ルールやテクニックを紹介します

推薦・AO入試と「志望理由書」

推薦入試と「志望理由書」

公募推薦

「志望理由書」を上手に書くと、他の提出書類の評価をランクアップさせる効果があります。以下のことを意識して書きましょう。

  1. 1評定値が高くなくても、気にしないで自由に書く
  2. 2推薦書の内容とあまりかけ離れないようにする(先生から推薦書についてお話を聞くこと)
  3. 3長所をアピールするときは、できるだけ一つに内容をしぼる
  4. 4専願、併願可能校にかかわらず、第2志望校はなく、その大学の学部だけを受験する姿勢を示す
  5. 5高校の授業以外で行った諸活動の実績もアピールする
  6. 6志望校のカリキュラム、シラバスを把握して、その内容に合わせた書き方をする
入試方式の概要
国公私立大学・短大の大部分の学校で実施している、最も一般的な推薦入試。全国どこの高校からでも応募でき、受験者数が最も多い。
出願条件
私立は「専願」、現役~2浪まで受験可、評定平均値「3.0~4.0」ぐらいが一般的基準。
選考方法
「書類審査、面接」または「書類審査、小論文、面接」が多い。書類審査には、「志望理由書」や先生が書く推薦書も含まれる。

指定校推薦

前年度の先輩の合格報告書を見たり、先生から学校についての情報を聞いて、対処しましょう。

入試方式の概要
おもに私立大で実施。推薦枠は1高校1~2名が普通で、よほど面接で失敗しない限り合格できる入試。
選考方法
推薦書類と面接だけのところが多い。特別に「志望理由書」を課すところは少なく、申込書の中で「志望動機」を書く程度。

特別推薦

得意分野や特別活動の実績を評価する入試ですから、「志望理由書」には、その項目での経験や活動をできるだけポイントをしぼって具体的に書くのが、高い評価を得るコツ。
志望校の学部・学科と自分の経験・活動をどのように結びつけて書くのかも大切です。

入試方式の概要
特別推薦には、さまざまな種類があり、実施校により入試方法も異なる。
種類
自己推薦、スポーツ・文化活動・校外社会活動・課外特別活動・特定教科などに優れている人を対象にする推薦や、有資格者対象、女子学生限定、同窓生子弟、予備校、専門高校科別枠推薦 ほか

自己推薦

自己推薦の場合は、「AO入試の志望理由書」と同じような書き方が求められます。

「なぜ、この大学に入りたいのか」「何を勉強して将来は何をめざすのか」など、思いを強く持って自分をアピールします。
読む人の「心を動かす(感動させる)」よう、明確な表現を用いて自信を持って書きましょう。

AO入試と「志望理由書」

原則的にAO入試とは、学科試験による選抜ではなく、受験生の「将来性」や「可能性」を重視する試験です。
志望する大学や学部・学科は、その「将来性」や「可能性」を判断するために、第一に受験生の「意欲」に注目します。

意欲とは、「どのような目的をもち、どのように学びたいと思っているのか」ということ。それを、さまざまな方法により確かめるのです。

その方法のひとつが「志望理由書」です。
ですから、AO入試における「志望理由書」は、特に合否に関わる重要な役割を演じることになります。

「志望理由書」の書き方のポイント

AO入試の「志望理由書」の書き方のポイントは、以下のことが上手に書けるかどうかです。

  • 勉学意欲、将来志向のアピール
  • アドミッション・ポリシー※1の理解

具体的には・・・

  1. 1何を学びたいのか
    学びたい学問については、特に書くポイントをしぼり、情報収集で得た事柄(A教授のゼミへの興味、B専攻で将来こんな卒論を書いてみたい、シラバスのここに興味を覚えた)など、具体的でオリジナリティのある内容を盛り込むと高く評価されます。
  2. 2卒業までにどんな自分を実現するか
  3. 3大学を卒業後、将来どのような活躍をしたいか
  4. 4大学の求めるアドミッション・ポリシーとどんなふうにマッチしているのか
    アドミッション・ポリシーとともに、教育方針、建学精神などの理解は必須です。

上記の4つの内容をアピールするには、もちろんそれらの考えにいたったキッカケや理由がきちんと書かれていなければなりませんが、自分をアピールすることに夢中になって、ひとりよがりの文章にならないように注意しましょう。

客観的な視点を大切にして、なおかつ読む人に興味を覚えさせ、「合格させたい」と思わせるように意欲をストレートに表現しましょう。

※1 アドミッション・ポリシー
入学者受入方針として「将来に明確な目標をもつ人」「本学の伝統や教育を理解する人」「経営のエキスパートをめざす人」のように、AO入試を行う学校や学部・学科が、どのような人物を望むのかを示したもの。
かなり具体的な場合もあれば、抽象的な概念を述べていることもありますが、よく理解したうえで受験を決めましょう。

AO入試の詳しい内容については、コラム「AO入試必勝法」にまとめてあります。

「志望理由書」基本パターン1

ここでは、推薦入試とAO入試の両方に使える「志望理由書」の2つの基本パターンを紹介します。
これらを参考に自分自身の書きたい内容に合わせて、文章の構成を考えてみましょう。

パターン1

希望・意志をはっきりと提示するところから入るパターンです。
以下の① ② ③ の順番を踏まえて考えをまとめると、スムーズでわかりやすい文章になります。

1希望・意志を提示する
  • 「将来○○になりたい」「貴学の○○学科で学びたい」と提示
  • その理由、きっかけとなったできごとを説明
  • 希望・意志の具体的なイメージを説明 など
2学校・学科の魅力を述べる
  • ① の希望・意志を実現に導く学校・学科の魅力 など
3将来の展望にふれる
  • 大学生活でしたいこと、学びたいこと など
  • 大学卒業後の仕事への意欲、ライフスタイル、人生観 など

パターン1の書き方の例

1希望・意志を提示する
私はツアーコンダクターになるために、貴学の観光学科で学びたいと考えています。
ツアーコンダクターをめざしている理由は、人一倍好奇心が強く、身体を動かすことが大好きな私にぴったりの仕事だと思うからです。また、両親が旅行好きで、幼い頃から夏休みや冬休みに日本各地に出かけていたこともあり、いつしか日本だけではなく、海外のさまざまな国に行ってみたい、感動したいと思うようになりました。そして、その感動を大勢の人と分かち合いたいのです。
そのために私は、自分で旅を企画して、すばらしい観光ポイントや宿泊施設を見つけ、参加してくれる多くの人々に旅の喜びを提供できるようなツアーコンダクターになりたいのです。
2学校・学科の魅力を述べる
貴学の観光学科を志望したのは、幅広く観光や文化について学べる講義を設けているところに魅力を感じたからです。海外で観光について学べる留学プログラムも充実しています。貴学でなら、きっと私が望むことが学べると確信しています。
3将来の展望にふれる
もし貴学に入学することができたなら、私はできるだけたくさんの講義を受けることはもちろんですが、アルバイトやクラブ活動にも積極的に挑戦して、人とふれあうことを学び、将来ツアーコンダクターとなったときに、それらの経験を生かしたいと思います。

「志望理由書」基本パターン2

パターン2

冒頭で、問題提起をするパターンです。
志望する学部・学科に関わる社会的な背景などを踏まえて、自分がどのように考えるのかを前面に押し出し、アピールします。

1問題を提起する
  • 「現代社会において○○○は大きな問題だ」 「○○について私は強い関心を持っている」などの文章で書き出す。
  • 関心を持つにいたった理由、実際の社会状況や問題などについて述べる。
  • 取り上げる問題については、新聞やニュース、インターネットなどを使って、あらゆる情報を集めて、それらを理解した上で文章の構成を考えること
2自分の考えを述べる
  • ① の状況に対して、自分がどうすべきであると考えているのかを述べる。
3学校・学科で学びたいこと・志望大学の魅力を述べる
  • ① ② に関連して、大学で何を学びたいのかをできるだけ具体的に述べる。その大学の魅力についてふれる。
4将来の展望を述べる
  • 大学生活への抱負、取り上げた問題に関わる自分の将来像などを述べる。

パターン2の書き方の例

1問題を提起する
地球温暖化について、私はとても心配しています。
きっかけは、テレビでツバル島のドキュメンタリー番組を見たことでした。ハワイとオーストラリアの間にあるその小さな島は、海抜が1メートルもなく、地球温暖化で南極などの氷が溶けることにより海面が上昇してしまうと、あっと言う間に沈んでしまうということでした。その危機のため、ツバル島の人々は、生まれ育った島を離れ移住しなければならないのです。海に沈むのはその島ばかりではありません。日本でも砂浜の8割がなくなってしまうのではないかと予想されています。
2自分の考えを述べる
この番組を見て、私はたいへんショックを受けました。地球温暖化という言葉は以前から知っていましたが、それは自分とはまったく関係のないことだと思っていたのです。けれど、実際にツバル島の人たちが困っている声をテレビを通して聞いたことで、自分のこれまでの無関心ぶりを反省すると同時に、私に何ができるのだろうか、何かの役に立つことはできないのだろうかという気持ちになってきたのです。
3学校・学科で学びたいこと・志望大学の魅力を述べる
以来、私はインターネットなどで情報を集めて、自分なりに地球温暖化や環境問題について考えてきました。そして、もっと深い専門的な知識を身につけたいと、大学ではこのことをテーマに学ぼうと決めたのです。
貴学を志望したのは、環境学部の中でそれらの問題についてじっくりと学べるカリキュラムが、整っているからです。環境問題、特に地球温暖化問題を専門として、さまざまな研究を発表していらっしゃるA先生の存在も大きな魅力でした。
4将来の展望を述べる
ぜひ、貴学に入学して、A先生から教えを受けるとともに、自らの研究テーマを明確にして、より深く学んでいきたいと考えています。

大学の「志望理由書」例文集

工学部 建築学科の例文

私は、将来の夢を実現するために、貴学の工学部建築学科への入学を希望しています。

サグラダ・ファミリアやピサの斜塔、法隆寺や平等院などの社寺仏閣など、世界には長い年月を経て多くの人々に見守られてきた歴史的建造物がありますが、私の夢はそうした建物を作ること、100年後に私が設計した建物が多くの人たちに利用され、愛されていることです。

小さい頃から、私は物を作ることが大好きでした。幼い頃は車や城のプラモデルを作って遊んでいたのですが、現在は市販されているプラモデルでは物足りなくなって、面白そうな建物の写真を見つけては、自分でその内部の設計を想像しながら、プラスチックや木材をカッティングしたり、塗装したりして、模型作りを楽しんでいます。けれど、やはりそれは本当の建物とは違います。建築の知識と技術を身につけて本当の建物を作りたいという気持ちが、いよいよ進路を選択するにあたって強くなってきました。

貴学を志望したのは、そうした望みをかなえるためです。貴学の建築学科のカリキュラムは、他大学の建築学科と比べると、理論だけではなく実際の建築実習が数多く盛り込まれています。また、インターンシップとして3年次には建築事務所で1か月の実務を経験できるところ、卒業生の一級建築士合格率が高いところも素晴らしいと思います。そうした環境で学ぶことができれば、単に一級建築士を目指すだけではなく、より高いレベルで自分の発想や技術を磨いていけるのではないかと期待しています。

大学生になったら、たくさん学び、できる限りアルバイトをして、長期の休みには世界各地の建造物を見てまわる計画も立てています。そして将来は必ず一級建築士の資格を取得して、夢を実現したいと思います。

現代社会学部 国際関係学科の例文

私は、国際社会で活躍することを将来の目標にしています。国際社会の中でも、とくにこれからますます発展していくだろう中国に興味があり、できれば中国で働いてみたいと考えています。

現在、中国の経済的な発展はめざましく、アジアや国際社会の中でも大きな注目を集めています。私は、古来から日本に影響を与えてきた中国の歴史に興味があり、『三国志』や『項羽と劉邦』などの書物を読んだり、中国の映画を見たりしていました。そこには広大な中国ならではの大陸的なダイナミズムがあり、私にとっては胸が躍るような世界があります。

最近のニュースを見聞きしていると、その中国のダイナミズムが、これからは経済という分野において大きく展開されるのではないかと思うのです。それはまさに21世紀の世界の政治や歴史にも影響を与えることでもあり、何がどのように起こるのかを中国という大きな国の現場にいて肌で感じ、私自身も参加してみたいという気持ちがあります。それは、現在の日本の社会では味わうことのできない緊張感なのではないでしょうか。

以上のことから、私は貴学の現代社会学部国際関係学科を志望します。国際関係学科では、第二外国語として中国人の先生から中国語を学ぶことができますし、3年次からは「中国経済」について研究する専攻もあり、たいへん楽しみにしています。また、中国の提携大学に1年間留学するプログラムがあることを知り、ぜひその資格を得られるように1年次から目標を立てて学んでいきたいと思います。

私は凝り性で、一度興味を持つと徹底的に自分で確かめたり調べたりせずにはいられない性格です。この性格を生かし、大学生活では日本から見る中国や世界、中国から見る日本や世界を徹底的に研究・追求し、自分自身の視野と活動範囲をどんどん広げていきたいと思っています。

体育学部 スポーツ健康学科の例文

私は、大学を卒業したら体育の教師になって、スポーツの楽しさや厳しさ、スポーツには柔軟な考えを持つことが大切なことを伝えたいと考えています。

きっかけをくださったのは、中学のときに出会った体育の先生です。小学校の頃からバスケットボールに熱中していた私は、中学でもバスケットボール部に所属し、練習を休んだことも、休みたいと思ったこともなく、全国大会を目指して毎日バスケットのことばかりを考えていました。ところが、あと1か月で大会というときに、足を骨折してしまったのです。大会への出場は絶望的で、松葉杖で通学しなければならない状況でした。そんな状況を受け入れることができす、落ち込んでいた私に声をかけてくだったのが、顧問でもあった体育の先生です。先生は「どんな状況でもできることをやれ」と、部活に来るよう何度も誘ってくださったのです。

結局、私は、後輩に指導をしたり、コートの外から練習を応援したり、上半身を鍛えたりするようになりました。そして4か月後に復帰したときには、鍛えた上半身でボールが楽に扱えるようになっていました。

もし、あのとき先生が声をかけてくださらなかったら、そんな成果は得られなかったでしょう。私は先生に感謝すると同時に、状況を柔軟にとらえて対処することの大切さを知ったのです。そして、いつしか自分も先生のようになりたいと考え始めていました。

貴学を志望したのは、体育学におけるコーチングを学びたいからです。コーチング理論を身につければ、将来、体育の教師やクラブの顧問として仕事をする際に、生徒たちの能力をより多く引き出すことができ、的確なアドバイスができるのではないでしょうか。また、コーチングは、アスリートだけではなく、いろいろな状況のいろいろな人に応用できるテクニックであるとも思います。

学校案内のカリキュラムを見て、早く学びたいと期待でワクワクしています。どうぞ、よろしくお願いします。

社会福祉学部 人間福祉学科の例文

50年後、私は68歳になります。そのとき、日本はどんな社会になっているのでしょうか。福祉は充実しているのでしょうか。世界に類を見ないスピードで高齢社会になっている日本の現状を考えると、少し不安になります。

いま私は神奈川県に住んでいますが、母方の祖母は富山県で1人で暮らしています。両親は一緒に住もうと言うのですが、祖母は生まれ育った土地を離れたくはないようです。しかし、電話をして連絡がとれないと、母も私も心配になります。それは、以前、阪神淡路大震災に遭われたお年寄りの中に、住んでいた家や街が倒壊し、マンションに1人暮らしをするようになって、孤独に亡くなった方がいると聞いたからなのかもしれません。

私は、生まれた土地で暮らしたいと考える祖母を尊重したいですし、これから増えていく1人暮らしの高齢者の方々を応援したいと考えています。そのためにも日本の社会は高齢者の個性を発揮できるコミュニティをつくったり、仕事の場や高齢者専用の連絡網をつくったり、年金制度をはじめ、さまざまな制度を充実させる試みをスピードアップして行うべきだと考えています。

それは高齢者のためだけではありません。高齢者に優しい国、高齢者の住みやすい国になることは、あらゆる年代のあらゆる暮らしの人たちにとっても、安心できる住みやすい国になることだからです。そんな社会が実現してほしいのです。

そのために、私も行動したいと思います。貴学の人間福祉学科で、人と制度を結ぶコーディネーターである社会福祉士をめざしたいのです。人間福祉学科の教育は、スウェーデンなど福祉先進諸国の事情を学ぶカリキュラムなどが充実していますし、少人数ゼミで指導が受けられます。私は、そうした教育を受けることで、自分の視野を広げ、深く考える力を身につけることができると考えています。

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