大学向けの志望理由書の書き方とは?学部・学科別の例文とともに解説

志望理由書の書き方 志望理由書の書き方

志望理由書を上手に書くために必要な
基本ルールやテクニックを紹介します

志望理由書は、大学受験において合否を大きく左右する書類だといっても過言ではありません。そもそも志望理由書とは、総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜(旧推薦入試)などを受験する際に、学校から提出が求められる書類のことを指します。大学や専門学校によっては、自己推薦書・エントリーシートと呼ぶこともあります。志望理由書は、一次選考である書類審査の判断基準になりますし、のちの面接試験においても使用されます。自分をアピールできるチャンスにつながるため、ポイントを押さえて書くことが大切です。

本記事では、学部・学科別の例文をあげて、大学向けの志望理由書の書き方やポイントなどについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

志望理由書に書くべき内容とは

志望理由書に書くべき内容は以下の3つです。

  • 「受験大学と学部・学科の志望理由」
  • 「受験大学を志望するようになったきっかけ」
  • 大学に入学してどのようなことがしたいのか」

上記の順に3ブロックに分け、それぞれの内容が独立して いるのではなく、それぞれに関連性があると説得力が増し ます。

受験大学と学部・学科の志望理由

まず、受験する大学と学部・学科の志望理由について書きます。
理由は端的に、かつ具体的に書くことがポイントです。他の大学でも通用する内容ではなく、志望大学ならではの理由を添えましょう。志望大学で学びたい内容は、合否にかかわる重要な要素のひとつです。志望大学で何を学びたいのか、ということが示せるように心がけましょう。

受験大学を志望するようになったきっかけ

次に、受験大学を志望するようになったきっかけについて書きます。
将来の夢や過去の体験などをきっかけにするとよいでしょう。きっかけは、自身の過去エピソードを交えながら書くと具体性が増します。このとき、きっかけと志望理由をリンクさせることも心がけましょう。

大学に入学してどのようなことがしたいのか

最後に、その大学に入学してどのようなことがしたいのかということについて書きます。
たとえば、勉強、学内・学外活動などをあげるとよいでしょう。このとき、「したいこと」を書くだけで終わらず、将来のこととも結びつけることがポイントです。

  志望理由書の基本ルール

志望理由書を書く前に必要な準備

志望理由書の書くべき内容を整理するためには、準備が必要です。
準備をしっかりすることが、志望理由書により説得力を持たせることにつながります。

自身の過去の経験を振り返る

まず、自身の経験・体験を整理し、自分のことを見つめ直しましょう。
たとえば、興味があること、得意なこと、将来のビジョンなどです。思いついたことはどんどん箇条書きにしていきましょう。この振り返りから、志望大学・志望学科・将来のことなどと結びつけます。自身の過去の経験や体験などについて振り返ることは、主に前述の「受験大学と学部・学科の志望理由」と「受験大学を志望するようになったきっかけ」を書く際に役立ちます。

志望校について調べる

次に、志望校について調べましょう。
志望校について調べることは、もっとも重要なポイントだといっても過言ではありません。大学の講義やカリキュラムだけでなく、教授や学生の取り組みについてまで詳しく調べておくと、「受験大学と学部・学科の志望理由」「大学に入学してどのようなことがしたいのか」を書く際に役立ちます。大学において教授は自分自身の興味に基づいてゼミや研究室を選択するため、教授の活動をあらかじめ把握して志望理由に加えると、この大学で学びたいという気持ちをアピールすることができます。また、教授や学生の取り組みについて詳しく調べ、興味を持ったことを、大学に入学してからしたいこととしてあげることもできますよね。志望校について調べるには、学校のパンフレットやホームページを読んだり、オープンキャンパスに参加したりするとよいでしょう。オープンキャンパスに参加することによって、学校の雰囲気を肌で感じることができますし、実際に通っている大学の先輩や教員、職員などの話を聞くこともできます。直接足を運び、話を聞くことによって志望校の魅力を発見することができるため、志望校のオープンキャンパスには積極的に参加しましょう。

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志望校と自身の接点を見つける

最後に、志望校と自身の接点を見つけましょう。
「なぜ志望校で○○を学びたいのか」「志望校を決めたきっかけは何か」など、自身と志望校の接点を見出すことが大切です。最初にした、自身の経験を振り返ることと、次にした志望校について詳しく調べたことを、線で結びつけるイメージです。将来具体的に目指している職業や就職したい業界が決まっている受験生は比較的容易かもしれませんが、具体的に将来の目標が決まっていないと少し難しいかもしれません。そんな方は、志望校と自身の接点を見つけるためにも、オープンキャンパスで質問することをしっかりと決めておきましょう。オープンキャンパスでの質問は、自身の将来の方向性や学びたいことを明確化することにつながります。

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志望理由書の例文を学部別にご紹介

学部別の志望理由書の例文をあげ、詳しくご紹介します。

経済学部

ここでは経済学部における志望理由書の例文をご紹介します。

例文

「私は将来、経営コンサルタントとして、企業、そして社会に貢献していきたいと考えています。それが、貴校の経営学部流通マーケティング学科を志望した理由です。 私は幼いころから、ディズニーリゾートが大好きでした。いつ訪れても活気にあふれ、ゲストが笑顔で楽しんでいる様子を見て、どうしたらこのような素晴らしい場所を提供することができるのだろうと気になり、『ディズニーのすごい集客』という本を読みました。その本を読んだことで、ディズニーリゾートがいつ訪れても活気にあふれているのは、マーケティングに大きなポイントがあるということを知りました。そのことがきっかけで、私もマーケティングでさまざまな企業にかかわっていきたいと思い、経営学を学ぼうと思いました。 貴校を志望した理由は大きく分けてふたつあります。 まずひとつめは、貴校の教育制度が充実していることです。全学部の入門科目を1年次に履修し、興味のある学部に2年次から所属できる『キャリアデザインプログラム』が準備されているためです。 ふたつめは、少人数制授業です。少人数制授業では、先生方や仲間たちと密接的に学ぶことができるため、自身にとってとても学びやすい環境だと考えています。 以上の理由により、貴校経営学部流通マーケティング学科を志望します。 進学後は、〇〇教授のゼミに参加し、積極的に仲間と協働しながらマーケティングについて学ぶ4年間を過ごしたいです。そして、経営コンサルタントとして日本の経済を下支えできる人材を目指し、1日1日を大切に励んでいきます。」

文学部・学科

次に、文学部・文学科における志望理由書の例文をご紹介します。

例文

「私は将来、日本の古典文学を世界に広めていきたいと考えています。その目標のために、貴校文学部日 本文学科への入学を志望します。 私が古典文学に興味を持つようになったきっかけは、高校入学後に出会 った漫画『あさきゆめみし』です。 古文の先生が授業中に『源氏物語』を教えてくださった際に、『源氏物語の内容をわかりやすく理解することができる』と紹介してくれました。 『あさきゆめみし』を読破した後、『源氏物語』について非常に興味を抱きました。『源氏物語』の世界は華やかですが、人間の本質や人生観について深く掘り下げていますし、主要登場人物だけでなく脇役たちの心情描写も細やかに描かれています。 それを読み解き、分析することによって作者の内面を知ることができ、文学研究の延長線上にある人間理解へとつながると思いました。このような理由で、私は日本文学研究の意志を持ちました。 先日のオープンキャンパスで、英語に翻訳された古典文学作品を通じ、外国人と日本人との感性の違いを比較する貴校の講義を体験しました。それがきっかけで、日本の古典文学に興味を抱いている外国人の方々に古典文学の世界観を広めたいと思うようになりました。 貴校を志望したのは、充実した設備の中で徹底した少人数のゼミナールを行っているためです。 また、インターネットによる国際交流を通じ、海外で日本文学・文化研究に取り組む学生に自分たちの研究結果を発信できるため、より深く古典文学についての知識を得られると感じたことも入学を決意した理由です。 以上の理由により、貴校文学部日本文学科でぜひとも学びたいと思い、志願しました。 入学後は、まわりの学生や海外の学生と刺激し合い、古典文学の知識をより深く身につけ、将来は日本の古典文学をさらに世界に広めることができる人物を目指します。」

教育学部

続いて、教育学部における志望理由書の例文をご紹介します。

例文

「私は将来、小学校の教師になりたいという目標を持っています。そのために、貴校初等教育学科への入学を志望します。 私が小学校の教師になりたいと思ったきっかけは、小学3年生当時の担任の先生であるA先生と出会ったことです。 当時の私は、本を読むことが大好きでした。A先生はそのことに気づいてくださり、本を読んだら感想文を書くことを提案してくれました。そのおかげで、もっと本を読むことが好きになり、その影響で国語の成績を伸ばすことができました。 A先生は私だけでなく、ほかの同級生たちの得意なところを伸ばしてくださいました。私は人のよいところを伸ばすことができるA先生を深く尊敬したことがきっかけで、A先生のような教師になりたいと思うようになりました。 貴校初等教育学科を志望したのは、学生が模擬授業をとおして授業を行う力を育成する講義が豊富にあるためです。 また、児童に対するボランティア活動を行っていることも知り、より広く深く児童について学べると感じました。 以上の理由により、貴校初等教育学科を志望します。 学生時代には、教育インターンシップなどの活動に積極的に参加し、社会人に必要な人間性なども養っていきたいです。そして将来は、授業力だけでなくA先生のような人格的にも児童に慕われるような教師を目指し、貴校での4年間を1日1日大切に励みたいと思っています。」

工学部

最後に、工学部における志望理由書の例文をご紹介します。

例文

「私は、将来遠隔手術の技術の開発に貢献したいと考えています。そのため、貴校工学部電気電子工学科への入学を志望します。 私が遠隔手術の技術の開発に興味を持ったきっかけは、2020年からの新型コロナウイルスの流行でした。 コロナ禍に対応したデジタル化の推進が追い風になり、各国で新たな遠隔手術対応ロボットの開発が進められている、ということをニュースで知りました。 また、現在日本では医療の地域格差や外科医不足などが社会的課題とされています。 2020年には5G通信が実用化され、高速の通信が可能になったため、ロボットアームを無線通信でタイムラグなく操作できるようになるでしょう。 しかし、精細な動きをするロボットアームなどにおいては、まだまだ改善の余地があるはずだと考えています。ハードウェアの問題が解決され、遠隔手術が実現すれば、命が救われる患者が数え切れないほどいるはずですし、地域の住民の方々にとって居住圏内で受けられる医療の選択肢も増えるはずです。 貴校を志望したのは、『医療ロボティクス研究室』があると知ったためです。 また、3年生の後期授業において4年生の先輩の指導を受けながら、マンツーマンで各テーマの課題に取り組むカリキュラムもあると知り、より深く遠隔手術の技術の開発を学べると感じたことも志望理由のひとつです。 入学後は、『医療ロボティクス研究室』にぜひとも参加し、周囲の学生たちと切磋琢磨しながら学び、将来は遠隔手術の実用化に向けた技術の開発に貢献したいと考えています。」

避けたほうがよい志望理由書の例

志望理由書を書く際に、注意すべきポイントについてご紹介し ます。

   不十分な学校研究

特に注意したいポイントは、学校研究が不十分であることによって志望理由の根拠が曖昧だという印象を与えることがないようにすることです。「最先端の設備を備えている」「幅広い内容の講義やカリキュラム」だけでは、この学校でなければ学べない、という理由にはなりません。志望校のホームページやパンフレットで情報を調べることはもちろん、オープンキャンパスに参加するのもおすすめです。オープンキャンパスに参加した経験を具体的に書き、志望理由のひとつにつなげるとよいでしょう。たとえば、「貴校のオープンキャンパスに参加した際に、〇〇先生の模擬授業を受け、心の健康支援について学びたい気持ちがさらに強くなりました」というような書き方です。

志望理由書で失敗しないためのテクニック!

失敗しない志望理由書を書くためには、前述でご紹介したポイント以外のテクニックにも注意しましょう。まず、結論や意志を先に書くことがポイントのひとつです。結論を先に知った状態で読み進めるほうが、読み手の理解度が上がります。次に、文末表現を統一することを意識しましょう。「だ・である」もしくは「です・ます」のどちらかにそろえてくださいね。文末がそろっていないと、文章の調子がバラバラな印象を与えます。「だ・である」「です・ます」のどちらが合格の可能性が高くなる、ということはないので、どちらの文末にするにせよ、統一するということが重要なポイントのひとつです。最後に、同じ文章表現は避けるようにすることも大切です。志望理由書の文末は、「~と考えます。」「~と思います。」という表記がどうしても多くなる傾向にあります。表現がすべて同じになることにより、中身がないような印象を与えてしまうので注意するようにしましょう。

ポイントまとめ

志望理由書に書くべき内容

  • 受験大学と学部・学科の志望理由
  • 受験大学を志望するようになったきっかけ
  • 大学に入学してどのようなことがしたいのか

書く前に準備する事

  • 自身の過去の経験を振り返る
  • 志望校について調べる
  • 志望校と自身の接点を見つける

テクニックを磨こう!

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