専門学校(専修学校専門課程)は、「職業教育」を行う高等教育機関であり、社会の即戦力となる知識と技術を身につけることを目的としています。入学試験においては、"知識・技術を学びたい"という"やる気と意欲"が重視されることから、自分自身をアピールできる「AO入試」が広く実施されています。大学・短期大学で行われていた「AO入試」は、2021年度より「総合型選抜」という名称に変わります。専門学校は、「AO入試」を継続して行うところもありますが、大学付属の学校など一部では「総合型選抜」に変更するところもあります。
AO入試の主な選考パターンは二つあります。1つはオープンキャンパスや学校見学会などに参加してエントリー前に面談・面接を行う場合と、もう一つはエントリーをした後に試験が行われる場合です。多くの学校で採用されているのは、前者のパターンです。
前者は、専門学校がエントリー条件としてオープンキャンパスの参加を課すことで、事前に志願者の熱意や意欲を把握できるというメリットがあります。生徒にとってもメリットがあり、実際の学校の雰囲気を知り、どのような知識・技術を学べるのかを確かめられることで、入学後のミスマッチを防ぐことができます。
なお、事前に専門学校が指定したイベントに参加した人には、AO入試へのエントリー資格が付与されます。それと共に「出願資格認定通知書」「AO 入学専用願書」「AO 入学認定証」など、所定の面接後に入学を許可する趣旨の書類等が発行されることが多いようです。
AO入試の選考では、学校の教育理念や教育方針などをよく理解しているか、志望動機に無理がない人物かどうかを判断されます。学力試験を課す学校は少なく、面接や適性検査、実技試験などで合否を決める場合がほとんどです。評価されるのは、実績や学習成績というよりは、将来の"伸びしろ"です。
入試へのエントリーは、早い学校では6月頃からスタートし、7 月・8 月ごろにピークを迎えます。注意したいのは受付期間です。学校、地域や分野によっては3月・4月までという学校もありますが、定員に達すると期日を待たずに募集を終える学校もあります。募集要項の早めの入手はもちろん、学校イベントに参加して、学校の情報をしっかりと把握しておきましょう。
オープンキャンパスとは、学校施設を公開し、入学を希望している生徒やその家族に学校を知ってもらうためのイベントです。オープンキャンパスで行われることの例としては、学校説明会、校内見学ツアー、模擬授業、ワークショップ、個別相談などがあります。志望校の先生や在校生たちと直に話ができたり、授業内容や学生生活、就職状況など、気になることを詳しく聞けたりします。オープンキャンパスの内容についてはこちらのオープンキャンパスへ行こう!を参考にしてください。
体験入学とは、実際に専門学校で行っている授業を体験できるイベントです。1日、その学校の学生になったように、授業を受けたり校内の施設を利用したりできます。体験入学で行われることの例として、学科説明、校内見学、模擬授業、個別相談などがあります。オープンキャンパスでは学校全体の説明が行われるのに対して、体験入学では志望する学科やコースで行っていることをより詳しく知ることができます。体験入学の内容は、学校によって違いがありますので詳しくは、こちらの体験入学を行っている学校一覧を参考にしてください。
進学相談会とは、受験生や保護者が学校や入試の情報を入手できるイベントです。全国の主要都市や各校で主に4月~10月にかけて開催されています。参加校ごとにブースが分かれていて、受験生や保護者は、 自分が志望する学校のブースで、入試や学校生活、学費、就職などについて相談できます。複数の学校が参加する場合は、短時間で多くの学校の情報や資料を集められるのがメリットです。進学相談会はこちらの進路相談フェアのページでも探すことができますのでご利用ください。
学校を詳しく知る機会として、学校見学会があります。「学校見学会」とは名称が異なりますが、「全体説明会」、「入試説明会」、「学校説明会」、「個別相談会」なども学校を見学できる機会です。これらに参加することで、次のようなことがわかります。
学校説明・個別相談・施設見学などを行っている学校については、こちらの学校見学会を行っている学校一覧で見ることができますので参考にしてください。
ほか
入学確認の最終面談が実施される
面談・作文・小論文・基礎学力試験などの選考が実施される
専門学校から合格者に、課題やレポートなどの事前学習が課せられる
AO入試受験者・合格者に対する 主な優遇措置や便宜・特典等