私は環境に良い新素材などを開発するのが夢で、進学先として工学部を持ついくつかの大学を絞り込んでいるのですが、最近、環境問題を基礎から学ぶことのできる理学部のある学校を見つけ、そちらも気になってきています。理学部と工学部では実験の回数は違うのでしょうか? 夢は開発なので、実験などもたくさんやっていきたいので、どちらにしようか迷っています。
私は学部、大学院とも電気工学(工学部)を学んでいましたが、そのベースになるのは物理学だったり、電磁気学だったり、数学だったりと、理学部でメインに学ぶ教科です。ですから、工学部に行っても理学部で学ぶ内容は勉強します。むしろ理論がわかっていないと工学部での研究はできません。ちなみに私はアンテナの研究(BSアンテナ、携帯アンテナ等)をしていましたが、その流れは次のようなものでした。
(1)プログラム(パソコン)を使い、理論の検証
「どうしたら効率的なアンテナが作れるか?」をプログラムで求める
(2)実験
「理論で計算したアンテナが本当に作れるのか?」実際にアンテナを作って試してみる
という2段階で常に研究していました。「頭を使って計算し、手を使って実験する」というサイクルです。
というわけで、工学部でも理学部の勉強はできますので、それをふまえた上で最終的な結論を出せば良いと思います。ちなみに学部にもよるのでしょうが、やはり実際に物をつくる工学部の方が実験は多いかと思います(私の感覚ですが)。参考にしてください。(海野)
2005年11月更新