奨学金は頭の良い人しかもらえないと聞いたのですが、それは本当ですか?
本当だとも言えますし、間違えているとも言えます。なぜならば奨学金には様々な種類のものがあるからです。
「頭の良い人しかもらえない奨学金」というのは、おそらく各学校に設けられている「特待生制度」のことだと思います。これは入学試験の成績上位者に対して、入学金や授業料の一部または全部を免除したりする制度です。特待生制度はお金を返す必要がないところが特徴です。応募資格として、評定平均値や欠席日数が条件になっている場合が多いので、特待生制度を使う場合は、その学校の応募資格を確認してください。
特待生制度のほかに、「奨学金制度」があります。こちらは進学したい人で経済的に困難な理由のある人のための制度ですので、頭の良し悪しではなく、家庭の経済状況が審査の対象となります。
奨学金制度が特待生制度とちがうのは、卒業してからお金を返さなければならないという点です。代表的な奨学金としては、日本学生支援機構の奨学金や、地方自治体の奨学金があります。奨学金について詳しく知りたい場合は、進路ナビのコラム「自力進学のススメ」を読んでみたり、インターネットの検索サイトで「奨学金」と入力して検索したりしてみてください。(長谷川)
2005年06月更新