相談内容|製菓+調理の2年コースと製菓のみの2年コースのどちらを選ぶべき?

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製菓+調理の2年コースと製菓のみの2年コースのどちらを選ぶべき?

専門学校のどのコースに進むべきかで悩んでいます。 私はパティシエになりたいと思っているのですが、親に相談してみたところ、調理師免許を取って給食会社に勤めるか、管理栄養士になる方が良いと言われました。理由としては、将来が安定するからです。 進学を希望している専門学校には、2年制のパティシエコースの他、調理師コースもあり、それぞれの内容を1年ずつ学ぶダブルライセンスコースも存在します。 親の意見を聞いて、ダブルライセンスコースに進むのも悪くないとは思うのですが、どうせなら製菓だけを2年間みっちり学びたいという気持ちもあります。 どうしたらよいでしょうか。

回答

 ダブルライセンスコースと2年制コースのどちらに進むべきかですが、あなたがパティシエの仕事を長く続けられそうかどうかで決めてみてもよいと思います。



 既に調べているかもしれませんが、パティシエはたやすい仕事ではありません。

 一日中立ち仕事になることは当然として、何十kgもある小麦粉等を運んだり、重い調理器具を扱ったりもしなければなりません。勤務時間も長めで、特にハロウィンからホワイトデーまでの期間は休みを取ることもままならないほど忙しいと聞きます。

 ホテルや菓子店に就職してすぐにお菓子を作れることはまずなく、最初の数年間は先輩達が使う道具や材料の準備、洗い物、掃除、接客などの下働きが主な仕事となります。



 憧れだけで続けることは難しい仕事ですので、本当にパティシエ一本に絞ってしまって大丈夫なのか、事前によく検討しておきましょう。その上で、やはり保険が欲しいと考えるようなら、調理師や栄養士の資格を取ることを考えてみてもよいと思います。



 親御さんのおっしゃる通り、安定という面で言えば、管理栄養士や給食会社に勤務する調理師の方がパティシエより上だと思います。

 国家資格としての有用度から考えても、管理栄養士>栄養士>調理師・製菓衛生師といった順位になると思われます。何故かと言えば、調理師や製菓衛生師の資格なしでも調理関係の仕事に就くことはできますが、栄養士(管理栄養士)の仕事はそうもいかないからです。



 もちろん、調理師や製菓衛生師の資格が役に立たないということはなく、基本的な調理技術を持っていることの証明となるため、就職の際に有利になりますし、独立開業する際に食品衛生責任者になれたり、免許証を店内に掲示することで客に対して安心感を与えられるというメリットはあります。



 そのあたりも含めて、ネット等でパティシエ、調理師、栄養士について、良い情報も悪い情報も集めるようにし、今後の進路について考えてみることをオススメします。

2018年05月更新

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