相談内容|高等専門学校から技術の先生になるには?

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高等専門学校から技術の先生になるには?

将来、中学校の技術の教員になりたいと思っています。 ですが、高専4年の時点から中学校の技術の教員になるにはどうしたらよいのか分かりません。 学校でも進路相談をすることはできますが、何も分からない状態ではなく、ある程度の知識を持った状態で相談しに行きたいので、アドバイスをお願いします。

回答

 高校の先生に相談する前に最低限の情報を調べておくという心がけは非常に素晴らしいことです。

 社会に出た後でも高く評価される姿勢ですので、今の内からしっかりと身につけておきましょう。



 さて、中学校の技術の教員になる方法ですが、まずは中学校教諭免許状(技術)が取れる学部に進学し、そこで教職課程を修める必要があります。

 その後、公立学校の教師を目指すのであれば、都道府県などの教育委員会が実施している教員採用試験に合格し、採用候補者として名簿に登録してもらい、採用を待つことになります。

 一方、私立学校の教師を目指す場合は、私立学校の教員募集を探して学校独自の採用試験を受けてそれに合格する、自治体が実施する私学適性検査に合格する、などして、私立学校に教師として採用される必要があります。



 ただ、文部科学省の公式サイトにある資料でも分かることですが、中学校教諭免許状(技術)が取れる学部・学科はあまり数が多くありません。

 また、免許取得に必要となる科目に実習が多いため取得に手間がかかる、高等学校に対応する教科がないため中高の教員免許をまとめて取ることができないなどのデメリットも存在します。

 加えて授業時間数が少ない技術科は教員採用数が少なく(※)、採用されたとしても、常勤や非常勤の講師扱いとなることもあるそうです。

 これらの状況を考えるなら、技術科以外に数学などの需要が多い教科の教員免許も取得するようにし、さまざまな状況に対応できるようにしておいた方が有利だと言えます。

 ※採用数は少ないが、免許取得者も少ないため、競争率は他教科よりも低めです。



 技術科だけでなく、他教科の教員免許の取得もめざすということになると、かなり時間が必要となりますので、高等専門学校卒業後に大学に3年次編入学するという形ではなく、1年生から授業が受けられる通常の大学入試をめざした方がよいかもしれません。

 そのあたりも含めて進路指導の先生に相談してみることをおすすめします。

2016年04月更新

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