相談内容|学力が低くても、努力次第で医師になれますか?

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学力が低くても、努力次第で医師になれますか?

医師になりたいのですが、学力の低さや家計への負担を考えると、なかなか親に相談することもできません。 今の成績では到底医学部に進むのは無理なのですが、頑張って勉強すれば合格の可能性はゼロではありませんか? また、親や学校の先生に、進路についてどのように話せばよいのでしょうか?

回答

 今から医学部に合格できるだけの学力を身につけられる可能性は0ではありません。

 ただ、親御さんになるべく経済的な負担をかけないという条件で考えると、現役で国公立大学の医学部に合格する、という形が理想となりますので、越えなければならないハードルが非常に高くなります。

 国公立大学の医学部を目指す場合、必要とされる学力のレベルが高くなる上、センター試験の受験が必須となることから、学ばなければならない教科・科目数が非常に多くなります。

 私立大学の場合、学費は非常に高くなりますが、入試科目数自体は抑えることができますので、その分、各科目の勉強に費やせる時間を増やすことができます。

 国公立大学と私立大学のどちらを目指すのか、予備校は利用できるのか、浪人を許してもらえるのか、などの条件によって、学習計画や学費調達計画は大きく変わってきますので、まずは思い切って親御さんに相談してみることです。そして、その結果を踏まえて、長いスパンでの学習計画を練っていくとよいでしょう。



 場合によっては、親御さんや先生から、医師ではなく、コ・メディカルと呼ばれる医療系の職業(看護師、理学療法士、臨床検査技師など)を勧められることもあるかと思います。

 その際にうまい回答をするため、事前にそれらの職業についても調べておくとよいでしょう。

 各職業の仕事内容や必要資格、就き方などについて調べておけば、なぜそれらの職業ではなく、医師になりたいのか、という理由に説得力を持たせられるかもしれません。

 また、もしかしたら、それらの職業の中に、医師の次くらいになりたいと思える職種が見つかるかもしれません。そうなれば、仮に医師を目指すことに反対されたとしても、第二希望、第三希望の職業に進路変更することで、医療の現場に関わっていくことができるでしょう。



 近年の医療現場では、医師一人が治療を行うのではなく、複数の医療専門職の人達が協力して治療を行っていく「チーム医療」が主流になってきています。それを考えるならば、医師以外の職業にも目を向けて、就ける可能性が高い職業で患者さんの治療や健康維持に貢献していくという方向性を検討してみるのも悪くないと思いますよ。

2014年12月更新

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