水族館スタッフに興味を持っているのですが、高校時代の内に何か準備できることはありますか? また、水族館スタッフになるためにどんな努力をすればいいですか?
水族館の数自体があまり多くないということもあり、水族館スタッフの募集はあまり多くないようです。
そのため、求人倍率も高めで、一般的な水族館で50倍~100倍、人気水族館であれば200倍にも達する狭き門となっているそうです。
高校時代にできることとしては、まずは就職を希望する水族館の基本情報について調べてみることです。
運営母体が公立か私立か、実際の運営を行っているのはどこなのか(公立の場合、民間会社に運営を委託している場合があるそうです)、飼育員をめざす場合、学歴制限があるのかどうか……などなど、事前に調べておくべきことはたくさんあります。
水族館の場合はどうなのか、はっきりとは分かりませんが、公立動物園の場合、現業職員と呼ばれる、高卒者向けの区分の公務員でないと飼育員になれない、などの制限がある場合があります。その逆に、水族館の飼育員として高卒者は採用していないという水族館もあります。
ですので、この辺りの状況について調べておかないと、高校卒業後の進路を決められないことになります。
次にできることとしては、日々の勉強が挙げられます。
上記の通り、高卒者を採用していない水族館もあるようですので、そのような水族館をめざすのであれば、できれば大学(水産学部、生物学部など)に進学して、潜水士や学芸員の資格など、就職後に役立つ資格を身につけていくとよいでしょう。
大学への進学が難しいようなら、水族館関連のコースを持つ動物系専門学校に進学してもよいと思います。
また、インターネットを利用して、水族館について調べてみてもよいでしょう。
今の内から、スタッフの仕事内容や、求人状況、大学や専門学校の学生対象の実習に関する情報などを集めておくと、後々役立つことがあると思います。実習をキッカケに、バイト採用→正式採用とつながることもあるそうですので、特に実習の情報については気をつけてチェックしておきましょう。
近くに就職を希望する水族館があるならば、足繁く通い、積極的にイベントに参加するようにして、スタッフと顔なじみになっておいてもよいと思います。そのようなことから「コネ」ができることもあるからです。
何はともあれ、水族館スタッフをめざすのであれば、人一倍、積極的に動いていく必要があります。
求人情報についても、学校に送られてくる求人票や求人雑誌などに情報が載らず、水族館の公式サイトのみで告知がされる、などということも珍しくないようです。
気になる水族館があるならば、公式サイトをブックマークしておいて、定期的に情報をチェックし、必要であれば、電話などで問い合わせをしていくくらいの積極性を持つことをおすすめします。
2012年08月更新