大学で水産学や海洋学などを勉強したいと思っています。私は今高2で文系なのですが、これらの学問を学べる学部を目指す場合、理系ではないと受験できないとか、理系の方が有利だとか、そういうことはあるのでしょうか?
試験の結果が同じであれば、選択科目が文系か理系かということは、合否に関係ないと思います。試験が受けられない、試験で優遇されるというハンデはほとんどの大学でありません。
しかし、受験科目が文系の授業で履修する内容と違ってきますので、その点が受験前の大きなハンデとなります。水産学部の大学の個別学力検査では、数学Ⅱ・数学B、物理Ⅱ・化学Ⅱ・生物Ⅱの3科目から1科目選択、英語の3教科が試験科目になっている大学が多いようです。文系の授業では、数学や理科科目のⅡが授業にない場合が多いと思います。学校で学ぶ科目と試験の科目が違ってきますので、学校の授業以外で補う必要があります。まずはあなたが選択できる授業の中にそれらの教科が含まれているか、学校で確認してみて下さい。もし授業で選択できた場合でも、文系の授業で時間を割いている教科は、受験の時には関係ない教科になってしまいます。センター試験では全科目必要な学校が多いのですが、個別学力試験では国語と社会の試験がない学校が大半です。
一番重要なことは、あなたが学校の授業にない科目をどうやって勉強していくかということです。理系の授業を受けている人に比べれば不利なのは確かですが、受験勉強は本人のやる気が一番大事です。授業を受けたから試験で点をとれるわけではなく、本人が努力した結果が良い点数につながりますよね。理系の授業を受けている人と比べてより多くの努力が必要だということを認識して勉強をしないと、合格するのは難しくなります。
他の方法として、推薦入試やAO入試で受験をすることを視野にいれてもよいと思います。私は理系の大学に進学しましたが、大学の生徒の中には推薦入試で入学してきたため、必要最低限の数学の授業を履修していない人もいました。その人は最初は苦労をしていたようですが、最後にはしっかりとした学力を身に着けてよい成績を取得していました。面接で理数系の勉強を履修していないことを問われるかもしれませんが、前向きな発言をすればそれほど気にすることはないと思います。
あなたが興味のあることなら、勉強も苦ではなくなると思います。大学の水産学部や海洋学部は、理科の選択科目の生物から発展した内容を学ぶことになると思います。ただ大学に受かるために勉強するのではなく、この教科を勉強して大学でどのように役に立つのが実際にイメージしながら勉強すれば、効率もあがって勉強がはかどると思います。
試験で問われる内容は、その学校で学ぶ上で最低限必要な知識です。そのことを意識しながら勉強してみてください。(タケダ)
2006年07月更新