私は病気の治療法について研究する職業に就きたいと考えています。 そのような場合は、大学で何を学び、どのような職業に就けばよいのですか? 進むべき学部は、薬学部なのか、医学部なのか、その他の学部なのかで悩んでいます。
病気の治療法について研究する職業としては、研究医(基礎研究医、臨床研究医)や創薬関係の研究職が挙げられると思います。
研究医をめざす場合は、医師免許を取得して、臨床研修を終えた後、医学部の大学院に進んで基礎系か臨床系の研究室に所属します。
大学院博士課程修了後、基礎研究医をめざす場合は、研究室に残って、助手として採用されるために論文発表や学会発表などで実績を積んでいきます。無事に助手として採用されれば、収入を得ることができますが、そうでない場合は無給となるため、生活面で厳しくなる場合も多いそうです。
臨床研究医をめざす場合は、大学院博士課程修了後、臨床現場(できれば大学病院など規模の大きいところ)に戻り、臨床医の仕事と並行して研究活動を行っていきます。この場合は、大規模な設備が必要となる遺伝子関連などの研究をすることは難しくなるそうですが、その代わり、臨床医として働いているため、生活面は安定するそうです(臨床と研究の二足の草鞋を履くことになりますので、仕事は忙しいそうです)。
創薬関係の研究職をめざす場合は、薬学部や生物学部(バイオテクノロジー)、化学系学部などに進学し、大学院で製薬に関係する研究をし、製薬会社などに研究開発職として採用される必要があります。
なお、薬学部の学科には、薬剤師を養成する6年制の薬学科と、4年制の薬科学科がありますが、創薬関係の進路を目指すのであれば、4年制の薬科学科+大学院を選ぶ方がよいようです。
2012年02月更新