私は将来、幼稚園教諭か保育士になりたいと思っています。 勤め先として、公立の幼稚園・保育園と私立の幼稚園・保育園はどう違うのでしょうか?
勤め先としての幼稚園・保育園の公立と私立の差は、おおむね以下のようになると思われます。
○公立
・監督官庁の基準に従っているため、教育(保育)方針がほぼ均一(のびのび保育の傾向)
・公務員であるため、給与や待遇、立場が安定している
・上の特徴のため、ベテラン教師が多い
・研修制度などがしっかりしている
・転勤がある(転勤先が児童福祉施設などになる場合もあり)
・就職に幼稚園教諭と保育士の両方の資格が必要な場合が多い
・求人が少なく、競争率が非常に高い
○私立
・教育(保育)方針の自由度が高い
・民営であるため、給与や待遇、安定性の面で公立より劣る場合が多い
・延長保育などのサービスが充実している場合が多い
・転勤がない
・幼稚園教諭と保育士のどちらかの免許(必要な方の免許)だけで就職できる場合が多い
・競争率がそれほど高くないため、就職しやすい
なお、近年の幼保一元化(幼稚園と保育所をひとつの施設にまとめること)の流れや、地方公共団体の財政悪化もあり、公立の幼稚園・保育園が民営化されることが多くなっています。そのため、待遇面などで有利な公立園への就職は、今後、より厳しくなっていくことが予想されます。
また、資格についても、幼稚園教諭と保育士の資格が一つになる(仮称:こども士)可能性がありますので、関連ニュースに注意しておく必要があるでしょう。
2013年02月更新