進路相談

私は将来、看護師になって、フライトナースになるか、国境なき医師団に参加するか、アメリカの病院で働く看護師になるかしたいと思っています。 この3つの中で一番なるのが難しいのはどれでしょうか。また、国境なき医師団では給料はもらえないのですか?

回答

 フライトナースと国境なき医師団の看護師、アメリカ看護師のどの職業が最も就きづらいのか、ですが、これらの職業への就職については、個人の資質や運による要素がかなり強いようですので、何とも言えません。

 以下にそれぞれの職業に就くための進路などを記しておきますので、あなた自身で判断してみて下さい。

 まずフライトナースですが、決まった進路はないようですが、やはり、外科系の病棟勤務やER(緊急救命室)ICU(集中治療室)などでの高度救命医療などは経験している必要があるようです。2~3年程度の実務経験では、到底、一人前にはなれませんので、目指すのであれば、10年近い実務経験を経て、フライトナースになることを目指した方が良いようです。ただし、ドクターヘリが配備されている病院は全国でも10カ所程度しかないようですので、求人は非常に限られていると考えるべきです。

 続いて国境なき医師団の看護師になる方法ですが、国境なき医師団の日本事務局に応募書類と履歴書を送付して書類審査をしてもらい、書類選考に通過したら個別面談(英語面談、英語による履歴書提出あり)を受け、それに合格したら登録されることになります。

 看護師として国境なき医師団に登録してもらうためには、2年以上の臨床経験、管理・教育業務の経験や能力が必要とされます。また、語学力なども当然必要とされます。詳しくは国境なき医師団の公式サイトで情報を確認してみると良いでしょう。

 なお、国境なき医師団はボランティア団体ですので、旅費などの経費やお小遣い程度の金額以上の収入はありません。

 最後に、アメリカで看護師として働く方法ですが、アメリカで看護師として働くためには、働く州でナースとしての登録を行う必要があります。

 ナースとしての登録を行うためには、NCLEX-RN(正看護師相当)か、NCLEX-PN(准看護師相当)の試験に合格しなければなりません。そして、NCLEXの受験資格を得るためには、アメリカの大学・短大の看護課程を修了するか、日本で正看護師、または準看護師の資格を取得した後にCGFNSの試験に合格するかしなくてはなりません。

 ただし、ニューヨーク州とカリフォルニア州では、日本の看護師の資格があれば直接NCLEXを受験することができるそうですので、特別に働きたいと思う州がないようなら、この2州で働くことを目指してみても良いでしょう。

 なお、当然のことですが、試験などに合格するだけでなく、日常生活はもちろん、業務上の会話もこなせるだけの英会話能力も必要とされます。

2009年05月更新

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