現在、アメリカに留学中の者です。 私は今高校2年で、留学後進級して3年になるべきなのか、原級して2年になるべきなのか非常に迷っています。 帰国後は、入学難易度の高い有名私立大学のAO入試を受験することを考えています。 日本での評定平均値は3.7ほどで、AO入試を考えている者にとっては低い成績だと分かっています。そのため、留学先ではできるだけ良い成績を残すために勉強にはげんでいます。また、その他にボランティア活動などもしています。 私の希望は、帰国後進級して3年になり、英語の資格を取得し、それをAO入試に活かして希望大学に行くことです。しかし、1年間交換留学をする高校生はたくさんいるため、希少価値はないと思います。その中でどうやって勝ち抜くことができますか? そして、大学受験に失敗した場合を考えると、浪人してもう一度次の年に受験するのと初めから留学後2年になるのはどちらが良いと思いますか?
現役で大学に進学することを望むのであれば、原級に戻ることにした方が無難だとは思います。
受験の際、万が一、AO入試がうまくいかなかったとしても、充分な学力をつけておけば、一般入試で挽回することができます。ですが、一般的にアメリカの高校の学力レベルはあまり高くないため、留学生の英語以外の学力は、日本国内で勉強をしていた学生と比べるとかなり落ちると言われています。一般入試に対応するために、留学後、その差を取り返すことを考えると、3年生に進級するよりは原級に戻る方が時間の余裕が取れるため、無理なく受験準備を進めることができるのです。
AO入試ですが、この入試方式は「学生の未来を評価する」入試方式であるため、他の推薦入試と比べて高校時代の成績や経験が重視されない傾向が強くなっています。
ですので、評定平均値の値はさほど問題とされないことも多いと思います。ただ、入試方式の特性上、留学経験をそのままアピールしてもあまり評価はされない可能性がありますので、留学経験やボランティア活動の経験を入学後にどのように活かしていくつもりなのか、なぜその学部に進学したいと考えたのか、を説得力のある形でアピールしていく必要があると思われます。
各入試方式の特徴や志望校のアドミッションポリシーをよく理解するようにして、大学合格を目指して対策を立てていってみてください。
2008年10月更新