ファッション雑誌記者に興味があるのですが、具体的にどのような仕事ですか? また、ファッション雑誌記者になるには、大学でどのような分野を学べばいいですか?
あなたが考えられている「ファッション雑誌記者」がどのようなものであるのかがはっきりとは分かりませんので、雑誌の制作に関わる職業をいくつか紹介してみたいと思います。
一つ目は「編集者」。
編集者は、雑誌に載せる記事の企画を立て、誌面の構成を考え、ライターに依頼をして原稿を執筆してもらい、写真やイラストの手配をし、記事のレイアウトを考え、記事内容に誤字脱字や問題点などがないかどうかチェックしたりする職業です。
二つ目は「ライター」。
編集者の依頼を受けて、実際に取材を行ったり、資料を集めたりして、指定された文字数以内で記事を執筆する職業です。
三つ目は「デザイナー」。
編集者の考えたレイアウトを元に、誌面のデザインを完成させていく職業です。場合によってはDTPオペレーターを兼ねていることもあります。
四つ目は「DTPオペレーター」。
DTPソフトと呼ばれる印刷用原稿作成ソフトを用いて、デザイナーの指示通りに誌面を作成していく職業です。
「編集者」「ライター」を目指す場合は、特に大学で学ばなければならない分野というものはありません。
ただ、編集者は一般的に募集数が少ないことが多く、競争率も高くなりがちですので、今の内から様々な分野に関する知識や教養を増やすと共に、細やかな気配りや企画力、交渉力といった編集者に必要とされる資質を磨いておくと良いと思います。また、ファッション雑誌の編集者を目指すのであれば、日頃からファッション関係の知識を増やしていくようにしてみたり、ファッション雑誌の誌面レイアウトや見出し文(コピー)などを分析する習慣をつけてみても良いでしょう。
なお、大手出版社の多くでは新卒採用時の学歴条件として、大学卒業以上という条件をつけていますので、編集者を目指す場合は、大学を卒業しておいた方が就職先の幅が広がることになります。
「デザイナー」「DTPオペレーター」を目指す場合は、DTPソフトやグラフィックソフトの操作に習熟しておく必要があるため、デザイン系の専門学校などで技術を身につけておく必要があります。
2008年09月更新