私は将来、ゲームのキャラクターデザイナーになりたいと思っています。 しかし、私の画力はとうていうまいと言えるレベルではありません。どうすれは良いのでしょうか。
基本的には、やはり地道に画力をつけていくしかないと思います。
自分が得意な題材だけを描くのではなく、苦手な構図や題材、ポーズなどを描くことにも積極的に挑戦をして、絵描きとしての地力を上げていくようにしてみてください。普段の生活の中で目にするもの、景色の中の光の明暗や他人のちょっとした仕草、テレビなどで見られるスポーツ選手の筋肉やその動きなどを観察していくようにして、絵の練習に活かしていっても良いと思います。
そして、ある程度実力がついたと思ったら、自分と同じような趣味を持つ人に自分の描いた絵を見てもらって意見をもらうようにしてみると良いでしょう。私にも経験がありますが、他人に見せるつもりで絵を描くようにすると、面倒な部分でも手抜きができなくなり、ぐんと実力が上がるものですよ。
絵を描くときに参考になるサイトや書物は世の中にたくさん存在していますので、自分に合っていると思えるものを探してみても良いと思います。
私のゲーム系グラフィックデザイナーとしての経験から言いますと、グラフィックデザイナーとしてゲーム業界に入れるかどうかは、ほとんどすべて採用試験の際に提出する作品にかかってきます。ですので、学生時代の内から2D、3Dのグラフィックツールに触れていくようにし、できれば同志を募って同人ゲームを作るなどして、就職の時期が来るまでに採用試験の際に提出できるだけの作品を作っていくようにすると良いでしょう。
また、私の友人で社員採用の選考にあたっていた人の話によれば、会社によっては、改変や複製が容易で、他人の作品を自分の作品だと偽ることが簡単なデジタル作品だけでは評価しない、という場合もあるそうですので、デッサンやパースの勉強など絵描きとしての基礎力となる訓練も地道に続けるようにして、デジタル作品以外のものを要求された時に、すぐに対応できるようにしていくと良いでしょう。
キャラクターデザイナーになりたい、とのことですが、実を言えば、ゲーム業界ではキャラクターデザイン専業という人はほとんど存在しません。他のデザイナーと同様に2D、3Dの仕事をしていく中で、実力があることを見せていくことによって抜擢されて、キャラクターデザインをすることになるのです。
ですので、2Dのイラストを描くだけでなく、画面レイアウトやボタン類の作成、3Dキャラのモデリングやテクスチャの作成、画面エフェクト、モーションの作成などもできるように努力してみると良いと思います。
もちろん、ゲーム開発会社でも、入社してすぐにこれらのことが全部できることを新人デザイナーに期待してはいませんので、まずは一つ二つ得意分野を作っておいて、それ以外の分野の仕事に関しては、入社後に仕事をしていく中で覚えていくと良いでしょう。
入社前までの間は基礎力をつけること、自分の実力や個性を示すことができる作品を作ることに力を入れていけば良いと思います。
あなたの場合は、まず基礎力をつける段階だと思いますので、毎日、必ず数枚はデッサンをしていくようにしてみると良いでしょう。デッサンに関しては、美術などともつながる部分がありますので、もし、あなたの通っている高校に美術部や美術の授業があるようならば、それらを利用して画力をつけていっても良いと思います。
2008年09月更新