自分は一流のゲームデザイナーになりたいと思っています。そこまで行くにはどうすればいいんですか? あと専門学校に入る前になにか勉強しておいた方が良いことやできることはありますか?
ゲームデザイナーは、ゲームを考案、企画し、ゲーム開発チームをまとめて一本のソフトを完成させる職業です。その仕事内容は多彩で、ゲームシステムの考案、スポンサーへの企画のプレゼンテーション、ゲーム仕様書の作成、シナリオの執筆、開発状況の進行管理、会社上層部との折衝、開発チームのメンバーの取りまとめなどなど……となります。
昔は一つの開発チームにメインのゲームデザイナーが一人、アシスタントのゲームデザイナーが1~2人というパターンが多かったですが、最近はゲームの開発規模が肥大化したこともあり、一本の企画に多人数のゲームデザイナーが関わっていることもあるようです。
この職業に就くには、ゲームデザイナーとしてゲーム開発会社に採用してもらうのが第一歩となります(中にはグラフィックデザイナーなど他の職種でゲーム開発会社に入社した後、職種を変えてゲームデザイナーになるという場合もあります)。そして、入社後、アシスタントのゲームデザイナーとしてベテランゲームデザイナーの下で働きながら経験を積み、一人前のゲームデザイナーを目指すことになります。
進学前にできることですが、とりあえず、ゲーム、漫画、アニメ以外の知識をたっぷり蓄えてください。
ゲームや漫画しか知らないゲームデザイナーは考え方が偏りがちですので、斬新なゲームを作ることができない可能性があります。それを防ぐためと、様々なアイデアの素や自分の引き出しを増やすためにも、一般常識や、古典文学、映画、演劇などなど、様々なものに触れて知識や経験を増やしてください。
実際、私がゲーム開発の仕事をしていた時代に知り合ったゲームデザイナーは、皆、雑学王と呼ばれるくらい、様々なジャンルの知識に通じていたものです。(すぎもと)
2008年05月更新