進路相談

僕は子供の頃からものづくりが好きだったので、工学部に進学しようと思っていたのですが、詳しく学科の内容などを調べていくと、どの学科も思った以上に専門的で難しく、自分のイメージとはズレがあると感じました。また、忙しいといわれる工学部に入ったあと頑張っていける自信もありません。 最近は公務員になりたいと考えるようになってきたため、文転して政治や経済などが学べる文系学部に進学した方が良いのでは、と悩んでいます。ただ、元々理系だったため、学校の授業は物理や化学や数学などの理系教科が中心となり、文転するなら予備校の授業と自宅学習だけで受験勉強をしなければなりません。 なにかアドバイスをいただけないでしょうか。

回答

 公務員になるために文転をしたいというお話ですが、子供の頃から抱いてきたという「ものづくり」に対する思いはふっきれているのでしょうか。

 もしそうでないようなら、もう一度、工学系を含む理系の学科について調べてみて、あなたのイメージに合う「ものづくり」の勉強ができる学科がないかどうか探してみることをおすすめします。たとえば工学系の学科だけを取り上げてみても、「情報工学」「材料工学」「画像工学」などなど、様々なことが学べる学科が存在しますので、その中にはあなたに向いた学科もあるのではないかと思います。

 一般に文系学部よりも、実験などが多い理系学部の方が忙しいのは確かですが、学びたいと思えることを学べている状態であれば、忙しさもそれほど苦にはならないものです。昔から学びたいと思っていたことを学べる可能性があるのに、入学する前から、忙しそうだから、と二の足を踏んでしまうのはもったいないですよ。

 学科について調べてみる時には、インターネットや学校パンフレットなどで学科情報を調べるだけではなく、オープンキャンパスや体験入学会などの進路イベントを利用して、学校の雰囲気や学生の様子を見てみたり、イベント開催先の先生と話をして、どのようなことが学べるのか、といったことを確認してみることをおすすめします。文章を読むことで得た知識と、実際の体験から得た知識とでは、手に入れられる情報量自体が段違いに変わるものですから。百聞は一見にしかず、ということですね。

 また、将来、公務員になりたい、というお話ですが、技術系の職種の公務員であれば、試験内容などから考えて、理系出身者に有利になりますので、そういった進路を狙ってみるのもありだと思います。大学によっては公務員試験対策を行っているところもありますので、そういった学校を選んでみるのも良いでしょう。

 それでもやはり文転して文系学部を受けてみたい、ということでしたら、入学試験の際に、理系学科が活かせる学部を目指してみることをおすすめします。

 たとえば、私立大学の経済学部の中には、国・英・社だけではなく、国・英・数の三教科で受験ができるところもあります。そういった大学を目指すのであれば、理系の勉強が活かせることになりますので、受験勉強の負担を軽減できると思います。

 また、入学後でも、経済学では、微分、積分、行列といった数学の知識が必要になってくることがありますので、理系出身という経歴を活かすことができると思います。

2008年05月更新

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