私は将来、国内、海外を問わず旅行に出かけて様々な土地を見てみたいと思っています。 そのためにはお金が必要なので、「栄養系の短大に行って早く就職し、お金を貯める」か、「4年制大学に行って語学を勉強し、お金はバイトで貯める」かで迷っています。 私は人付き合いが苦手で、中学や高校でもそのせいであまり良い学生生活を送れませんでした。ですので、4年制大学よりは短大に行った方が良いかな、と思っています。4年制大学に行っても、つまらない学生生活を4年間続けることになるだけですから、それなら2年で済む短大の方がマシだと思います。食べ物が好きなので、栄養系の学科なら途中で勉強を投げ出さずに済むと思いますし。コミュニケーション力とか語学力とかは、就職してからでも身につきますよね? ただ、4年制大学の方が就職には強いと聞きますので、迷っています。 つまらない大人にはなりたくないんです。まとまらない悩みですが、何かアドバイスをください。
あなたの悩みは、いろんな方向から考えた方が良いと思うので、私の知りうることもまじえながら、一緒に考えてみましょう。
短大は、幅広い教養を身につけるとともに、職業や実際生活に役立つ能力を育成する教育機関です。
短大のなかでも、とくに栄養士資格をめざすような短大の場合は、一般教養に加え、料理や栄養について集中的に効率よくできるようカリキュラムが組まれています。ですが、わりとその資格取得のための授業や実習が多く、勉強が忙しいと感じるかもしれませんね。
大学は、学術的な研究を行い、幅広い知識と視野を養成する教育機関です。
私は大学の英文学科にいってましたが、語学の勉強は、旅行時に役立つと思います。ただ、私の通っていた大学は、とくに学問のための英語をしっかり学ぶ校風だったためか、予習を怠ると全くついていけなくなる授業もありました。実際的な英会話だけの授業はありませんでした。大学生になると、自分の自由に任される事柄が多くて、いろんなことのムダづかいをしているのでは……と感じることもあると思います。人間関係も自由で、親しくなりたい人とは、とことんつきあえるような時間も持てて、私はそれが気に入ってました。中学・高校は確かに、表面的にでも、誰かとつるまなきゃ居心地悪い場面もあったように思いますが、大学で送る学校生活は、もっと種類の違うものでした。さらに、就職することで築かれていく生活や人間関係も、学生の頃のものとは種類が違うように感じています。
就職については、4年制大学の方が有利だとか、いろんな説がありますが、ひとくくりにこうだとは言い切れません。大事なのは、一般的な学校の評価よりも、自分が希望する就職ができるかどうかです。就職率などの一般的な学校の評価は、確かに有力な目安にはなるけど、目安以上のものではありません。あなたが目指す職業は、一般的に考えて、学歴によって給料や業務内容に違いがある場合はあっても、高卒だろうと短大卒だろうと大卒だろうと、なれるものだと思いますよ。
私も高3の夏休みは、なんだかボーっとしてました。いざ、進路選択が目の前にせまると……そんな感じになる時期もありますよね。でも、そういう時期も、考えを深めたり、いろんなことを感じ取るような、大事な準備期間だったりするんですよ。そういう時間を持てる人こそ、つまらない大人から「一抜けたー!」って言える人になれるのではないか、と私は思いますよ。(すずき)
2006年08月更新