お菓子を作る会社で、デザートやお菓子を開発する仕事は、なんという職名になりますか? お菓子を考えるだけではなく、作れなければいけませんよね? そのような仕事に就くためにはどのような進路を選べば良いのでしょうか?
デザートやお菓子を開発する仕事ですが、「開発」という仕事には2種類あります。
ひとつは、「研究開発」。インターネットで調べたところ、チューインガムを研究開発している方の記事を見つけました。その方の仕事は、「口臭除去や歯磨き効果があるなど何らかの効能を付加したチューインガムの開発」。歯医者さんに協力をしてもらいながら、本当に効果があるかどうかの試験しながら、商品を作っていくのだそうです。この方は大学院で「応用生命工学」を専攻し、「醗酵(はっこう)」の研究をしていたと書いてありました。
もうひとつは「企画開発」。コンセプトをつくり、研究者の方や営業の方などいろいろな人と協力をし合って、試食を繰り返しながら新商品を作っていく仕事です。こちらは研究ではなく、新商品を生み出す「監督」のような役割です。
このような仕事なので、お菓子職人やケーキ職人のように、実際にデザートを作ったり、お菓子を焼いたりする機会は仕事上ではほとんどないと思います。
いずれにせよ、就職するのはデザートやお菓子を作っている食品メーカーになります。ひとつめの場合は研究職、ふたつめは企画・開発職となります。研究職の場合は、チューイングガムの研究開発の方のように、大学の理学部や工学部の大学院で関連する分野を学びます。ちなみに私の知人にも食品メーカーの研究者がいますが、彼女も、この仕事は大学院で研究を行っていた人が多いと言っていました。(おおたき)
2006年08月更新