進路ナビの学校検索に書いてある「大学校」と「フリースクール」って何ですか。
「大学校」は、国の行政機関などの付属機関として設けられた学校です。各省庁の職員養成のための教育機関として、入学と同時に職員とみなされ、給料が支給されるところもあります。防衛大学校・気象大学校・水産大学校などがあります。
次に「フリースクール」ですが、進路ナビでは、都道府県・市町村からの認可を受けていない教育施設のことを「フリースクール」と呼んでいます。「フリースクール」を「専門学校」と比べると、次のような違いがあります。
1.卒業しても学歴にならない
2.奨学金・学割が利用できない
3.学校が倒産した場合、補償がない
これらの理由は、専門学校が国によって決められた「設置基準」にもとづいて作られているのに対し、フリースクールは、法律の定めによらず、独自の教育を行っているからです。
ただ、だからといって「フリースクール」は良くない学校だというわけではありません。身につけられる技術や知識、目指す仕事によっては、国の定めによらず、独自のカリキュラムを組んだ方がよい(実習時間を多く設けるなど)場合もあります。トリマーや動物看護などの動物関係の仕事、ゲームやデザイン、芸能などの芸術分野、メイクやエステ、ネイルなどの美容分野などにフリースクールは多くあります。
これらの学校の特徴を理解したうえで、学校選びをしてほしいと思います。
なお、「フリースクール」という言葉が、不登校の子どもたちなどが通う自由な校風の学校のことを指す場合もありますが、進路ナビではそれらの学校に関しては紹介していませんので、そのような学校の情報を探したい場合は、フリースクール関係のNPO団体などに問い合わせをしてみることをおすすめします。(おおたき)
2006年07月更新