依頼主と一緒に喜べるイラストを描きたい/認めてもらえたからこそ〝自由”にできる
イラストレーターは、依頼があって初めて成立する仕事です。出版社や広告代理店などからの依頼に合わせて、書籍や広告の内容を引き立て、その内容理解の手助けとなるイラストを描くのが仕事。クライアントの要望に合わせて一つの役割に徹する職人のような存在でもあります。でも、私はそんなイラストレーターの中では珍しいとされる、〝好き勝手・自由ジャンル” と言われています(笑)。依頼主の要望と自分がやりたいことの両方をうまく組み込んで、お互いが満足できるイラストを描けた時が、一番嬉しいんです。相手からきたおもしろい提案を「さらにおもしろくして返してやろう」というやり取りができると、最高に幸せです。最近ではもう、私のスタイルを理解した上で〝自由に描いてください”と言われることが多いのですが、それでもやっぱり、まずは依頼主を喜ばせるということを、仕事をする上で最初の目標にしています。