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あの仕事がしたい!と決まっている人や、あんな仕事がいいかな~と迷っている人、働き方から仕事を探してみよう。

医師の診察や治療のサポートをして患者さんの健康を守る看護師。命を預かる仕事として昼夜を問わず働くことも…。また、一刻を争う現場で冷静な判断や的確な行動力を求められることもあります。しかしその一方で、治療にかかわった患者さんが元気になって行く様子を目の当たりにしたり、感謝の言葉をかけられたりすることも多く、やりがいを感じる機会が多く非常に魅力的な仕事です。そんな看護師を目指す方に看護学校の基本情報や、看護師になるまでの流れ、就職先、就職活動の進め方などをご紹介します。

看護学校とは

看護学校とは、看護師を養成するための学校のことです。看護系の専門学校のことを指して看護学校と呼ぶことが多いのですが、大学や短期大学の看護学部や保険学部のことを看護学校と呼ぶ場合もあります。看護師になるには、国家資格の「看護師資格」が必要です。看護師資格を取得するためには看護学校で、必要な知識や技術を習得し、看護師国家試験の受験資格を得ることができます。

看護師になるまでの流れとは

将来、看護師になるには、法律によって定められた看護学校※1を卒業し、看護師国家試験を受けて合格しなければなりません。そのため、高校を卒業した時点で3つの選択肢があります。1つ目は4年制の大学、2つ目は3年制の短期大学、3つ目は3年制の専門学校です。

近年、看護師のニーズが高まっており、看護師を養成する大学・学部が増えています。2020年度の看護師国家試験は、受験者数は65,568人、合格者は58,513人、合格率は89.2%でした。

  • ※1 文部科学大臣指定の学校もしくは厚生労働大臣指定の看護師養成所戻る
看護師になるまでの主な流れ

4年制の大学は、看護師になるための授業だけではなく、一般教養科目も学び広い教養を得られるのが魅力です。大学では、「看護師」と同時に「保健師」や「助産師」などの国家試験受験資格を得ることもできます。その他に、大学を卒業すると学士の資格も取得できます。さらに、臨床経験※2を積むことで大学で看護教員になることができます。また、大学院に進み修士の資格を取ることで、講師や教授への道も開けます。

3年制の専門大学は、看護師になるための授業に特化し、臨床実習や実技授業など実践の場に実践の場に則した授業が充実していますので、「早く現場で仕事をしたい」という方には専門学校への進学がおすすめです。

  • ※2 臨床経験ができるかについては、大学によって異なります。戻る

「看護師になりたいけれど、どの学校に行けば良いか分からない…」。そう感じる方は、進路ナビで看護師を目指せる学校を検索することができます。また、プロの看護師の体験談も紹介しています。詳しくはこちらの「職業から進路や進学先を考えよう!!看護師」のページをご覧ください

こちらのサイトでは看護学校の受験問題集を購入することができます。詳しくは「看護医療系学校 受験問題集」をご覧ください。

看護学校の学費や費用はいくらかかるの?

看護学校への進学を決めるにあたって、学費がいくらかかるかは重要なポイントです。私立と国公立を区別せずに、大学、短期大学、専門学校の学費の平均をご紹介します。金額を比較してみると、専門学校、短大、大学の順に学費が安くなっています。

国公立・私立大学、短大の看護学部と看護専門学校の1年間の学費相場
教育機関の種別 学費の平均 上限の目安 下限の目安
大学 約1,770,000円 約2,050,000円 約1,150,000円
短大 約1,340,000円 約1,800,000円 約640,000円
専門
学校
約820,000円 約1,600,000円 約520,000円

看護学校にかかる学費の内訳は以下の4つになります。その他にかかる費用しては、教科書、被服費、研修費などがあります。

  • 入学金
  • 授業料
  • 施設・設備費
  • 実験実習費

内訳は学校によっては異なりますので、詳しくは各学校のHPでご確認ください。

進路ナビでは看護師を目指せる学校を検索することができます。詳しくはこちらの「職業から進路や進学先を考えよう!!看護師」のページをご覧ください。

看護学生の就職活動の進め方

看護学生の就職はいつから始めたら良いのかお悩みの方も多いと思います。大学の場合は3年次から、専門学校・短大は2年次からのスタートになります。主な流れは、下記の就職活動のスケジュール表をご覧ください。

大学3年次(専門学校2年次)

  • 4月~11月:自己分析
  • 4月~翌年3月:情報収集・病院比較
  • 6月~翌年4月:合同病院説明会・インターンシップ・病院説明会
  • 1月~翌年5月:選考準備

最終学年

  • 4月~8月:選考ピーク
  • 9月~1月:国家試験対策・卒論
  • 2月:看護師国家試験
  • 3月:卒業

大卒と専門卒の違いは

比較項目/学校の種類 大学 専門学校
学ぶこと 「看護師になるための授業」 「看護師になるための勉強」
「般教養科目」 実技や実習が充実
資格 看護師
保健師
助産師
学費※3 約1,770,000円 約820,000円
初任給の平均※4 基本給 207,856円 基本給 207,856円
  • ※3 1年間の学費平均相場戻る
  • ※4 新卒看護師の基本給戻る

卒業時の受験資格は、大学卒業者(大卒)の場合、「看護師」「保健師」「助産師」の3つの国家試験受験資格を得ることができます。これに対して専門学校卒業者は「看護師」のみになりますが、3年制の短期大学や専門学校でも、卒業後さらに保健師や助産師の専門の学校へ進学すれば、保健師や助産師の国家試験受験資格を得ることができます。

大卒と専門卒の給与の違いはどうでしょうか。大卒と専門卒では仕事内容にはあまり差がないものの、基本給に差が出ることがあります。

日本看護協会の2019年度「病院看護実態調査」では、新卒看護師の基本給の平均は次のようなデータが出ています。

新卒看護師の初任給
最終学歴 初任給の目安
専門学校卒
(高校+3年課程の看護学校)
基本給:平均201,263円
給与総額:平均264,307円
大学卒 基本給:平均207,856円
給与総額:平均272,018円

出典:日本看護協会「2019年 病院看護実態調査

看護師の就職先・活躍できる場所とは

看護師の資格を取得すると、どのような活躍の場があるでしょうか。看護師の職場でまず思い浮かぶのは病院ですが、近年は少子高齢化や予防医学が発展し、病院や診療所だけでなくさまざまな施設・分野で働くことができます。

看護職が活躍している場の例

  • 病院・クリニック(国立、公的、民間)
  • 訪問看護ステーション
  • 企業の健康管理室
  • 助産施設
  • ナーシングドゥーラ(産褥訪問看護師)
  • 保育園
  • 養護教論
  • 看護の教育機関
  • 介護老人保健・福祉施設
  • 在宅介護支援センター・デイサービスセンター
  • 家庭に入ってからもナースセンターに登録
  • 市町村・保健所、国・都道府県
  • 海外で働く・留学・国際協力

進路ナビでは、病院で働く医療のスペシャリストたちそれぞれの専門に応じた仕事とその役割をご紹介しています。詳しくはこちらの「職業から進路や進学先を考えよう!!病院で働くスペシャリスト」のページをご覧ください。

看護職のワークライフバランスへの取り組み

医療現場には欠かせない看護職。夜勤や時間外勤務などがあるため、働き続けるのに不安を抱える人もいるのではないでしょうか?

最近では、仕事とプライベートの生活とのバランスを取って働く「ワークライフバランス」への関心が高まっていることもあり、看護職においても個人のライフイベントに応じた働き方を実現させるような制度や取り組みが増えています。日本看護協会では「短時間正職員制度(フルタイムよりも短い勤務形態や1週間の労働日数を少なくした働き方など)」の普及にも力を入れているので、今後は、看護職でも仕事と生活を両立させる働き方が可能になるでしょう。

新型コロナの就職における影響

新型コロナウイルスの感染拡大により、看護師の需要が高まっています。厚生労働省は、2020年5月に「新型コロナウイルス感染の拡大に対応する医療人材の確保の考え方および関係する支援メニューについて」で、医療従事者の負担を軽減するため、子育てや介護などの理由で離職し、現在は看護師として働いていない有資格者に復職を促すよう各都道府県に求めています。一方で、看護学生の就職活動では、感染予防対策のため就職説明会の入場制限や選考・採用が止まる・遅れるなど医療機関への影響も出ています。

進路ナビでは、進路アドバイザー検定合格認定スタッフがお答えした高校生の進路相談を公開しています。看護師の就活について悩みがある方は、こちらの「みんなの進路相談:看護師」のページをご覧ください。

家にいながら仕事をする在宅ワーク。在宅ワークは、「働き方改革」を実現するための手段の一つとして注目を集めています。在宅ワークという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどんな仕事があるのか知らない人も多いのではないでしょうか?ここでは、どんな仕事が在宅ワークとしてあるのか、在宅ワークのメリットやデメリットなどをご紹介します。

在宅ワークとは?

在宅ワークとは、自宅を拠点に仕事をおこなうことです。在宅ワークはパソコンや電話などで会社やクライアントなどと連絡をとりながら、家で仕事ができる働き方を指します。在宅ワークと似たような言葉で、「テレワーク・リモートワーク」「在宅勤務」などがありますが、どれも「オフィス以外の自宅などで仕事をする」ことの意味として使われています。

また、「在宅ワーク」という言葉は、1990年代後半から2000年代にかけて一時ブームになりました。ただし、その当時はインターネットの発達も不十分で、情報漏えい対策が難しいことから、在宅ワークができる仕事も限られていました。その後、日本でもITが発達し、働き方改革が促進されたことで、在宅ワークができる仕事も増え、新型コロナウィルスによって、テレワーク・在宅ワークが再注目されるようになりました。

感染症対応の一環として日本でも急速に広まった在宅ワークですが、今後コロナがおさまった後も多くの企業で導入され続けると考えられています。これにより、「在宅ワーク」と「会社勤務」のどちらかを選択できる働き方が、新しいワークスタイルになっていくかもしれませんね。

どんな働き方があるの?

フリーランスとして在宅ワークをする

在宅ワークの主な働き方として「フリーランス」が挙げられます。フリーランスは、会社に属することなく案件ごとに依頼主と契約を結んで働くスタイルのことです。個人事業主なので、「契約条件」や「賃金・報酬」、「責任の所在」などは個人責任となり、自分で営業をして仕事を探す必要があるのでスキルも必要ですが、自分を売り込むだけのコミュニケーション能力も必要となります。

正社員・契約社員として在宅ワークをする

正社員や契約社員とは企業に属して仕事をする働き方です。社員の雇用形態で在宅ワークをする場合は、勤めている企業が在宅ワーク制度を導入している必要があります。正社員や契約社員として在宅ワークができれば、自分から仕事を探す必要がなく安定して働けます。ただし、あくまでも会社に属している働き方となるため、会社に出社することもあります。

アルバイト・パートとして在宅ワークをする

アルバイト・パートとは、時間や曜日を自分で選ぶ働き方のことです。働く時間の融通が利きやすいのですが、給料が少なかったり、ボーナスがなかったりするといったデメリットもあります。アルバイトやパートとして在宅ワークをする場合でも、その企業が在宅ワーク制度を導入している必要があるため求人応募する際には確認が必要です。

在宅ワークのメリットとは?

メリット(1) 通勤時間や交通費がかからない

在宅ワークは、自宅が職場になるので通勤時間がかかりません。通勤時間をカットできれば、その時間を仕事にあてることができ、起きてからすぐに仕事をはじめることも可能です。また、企業にとってのメリットとして、通勤にかかる交通費が節約できるといった一面もあります。

メリット(2) 場所にとらわれずに働ける

在宅ワークで仕事をする場合、インターネット環境とパソコンなどがあれば、どこでも仕事ができます。自宅で仕事をする人も多いですが、集中力を高めたり気分転換をしたりするために、カフェやファミレス、コワーキングスペースなどに移動して、場所にとらわれず仕事ができます。自宅で仕事ができれば、昼休みを利用して、食事の支度や洗濯などの家事もできます。特に小さなお子さんが居る場合、仕事をしながら子育てなどもできるメリットは大きいようです。最近は男女の区分けなく家事や育児を行うので、男性も在宅ワークならではのメリットに注目してみてはいかがでしょうか。

メリット(3) 自分で働く時間を決められる

在宅ワークの場合、自分で働く時間を決めて仕事ができます。正社員やアルバイトとして企業に属している場合は、基本的な労働時間は決まっていますが、自分の裁量で時間を決めて仕事を進めることができます。フリーランスであれば、時間を区切って別の仕事をするWワークもできるメリットがあります。

在宅ワークのデメリットとは?

デメリット(1) 勤務時間とプライベートの切り替えが難しい

自宅で仕事をおこなう在宅ワークでは、仕事とプライベートの切り替えが難しいと悩む人も多いようです。集中して仕事ができれば良いのですが、家にいることで仕事の合間に別のことをしてしまい無駄な時間が増え、気づけば長時間労働になっていたということもあります。在宅ワークをするには、勤務時間とプライベートをしっかりわけておこなう自己管理能力が大切です。

デメリット(2) コミュニケーション不足になる

在宅ワークでは、コミュニケーション不足になりがちです。通常、勤務先に行って働くスタイルであれば、誰かと話をしたり相談する機会も自然と増えますが、在宅ワークの場合はそれがありません。WEB会議(ネットミーティング、ビデオチャット)やメール、電話などでやり取りはできますが、対面で会って話す機会が減ってしまうので、孤独感からストレスを感じたりすることもあります。

デメリット(3) モチベーションの維持が難しい

誰にも見られず1人で仕事をする在宅ワークでは、モチベーションが維持できないという人もいます。モチベーションが維持できなければ、仕事の効率も下がりますし、成果物にも質の低さが表れてしまうこともあります。やる気がでない、と思ったときは、1日のやるべきことを明確にして目標を設定したり、合間に適度な運動をして気分転換したり、在宅ワークの環境を整えるなど、やる気をアップさせる方法を自分なりに見つけておくと良いでしょう。

正社員や派遣社員で働きたい人におすすめの在宅ワーク

在宅経理・秘書業務

経理業務や秘書業務を、在宅でおこなえるケースが増えています。経理・秘書業務は、主に売上集計、サービスの申し込みや解約の対応、請求書の作成、発行、資料作成など様々です。企業によって業務内容は異なるので、募集内容をしっかり確認してから応募すると良いでしょう。在宅経理は勤務する企業や業務内容、時間(シフト)によって異なるため、年収100~300万円と幅があります。

カスタマーサポート

カスタマーサポートとは、お客様やクライアントなどからの質問や問い合わせに対応する仕事のことです。お客様からの連絡や問い合わせがあれば、メールやチャット、電話などで対応します。今までは、オフィスでおこなうことも多かったのですが、インターネットやパソコンなど、最低限の設備があれば在宅ワークも可能です。在宅カスタマーサポートは勤務する企業や時間によって異なりますが年収200~300万円程です。

フリーランスで働きたい人におすすめの在宅ワーク

プログラマ

プログラマは、専門的なスキルを生かして仕事ができ、在宅ワークの中でも需要が高い仕事です。稼げるプログラマになるには、ある程度のスキルと経験が必要になりますが、未経験であっても、独学で学びながらスキルと経験を積んで仕事をしていける職業です。在宅ワークのプログラマはスキルや実績、働き方によって大きく年収が変わり、平均年収は400万円程です。

プログラマについてもっと知りたい・プログラマになるための進学先を知りたいという人は「プログラマ|職業ガイド」をご覧ください。

システムエンジニア

システムエンジニアは、コンピュータを使って仕事をスムーズにおこなうためのシステム設計、ソフトを作る仕事です。技術職となるので、不況のあおりも受けにくく安定した職業です。システムエンジニアもプログラマと同様に、働き方によって年収に大きな差がでます。技術や信頼などを得て成功すれば年収400~500万円程です。

システムエンジニアについてもっと知りたい・システムエンジニアになるための進学先を知りたいという人は「システムエンジニア|職業ガイド」をご覧ください。

アルバイト・パートで働きたい人におすすめの在宅ワーク

データ入力

データ入力の仕事は、紙に書かれた伝票や資料をパソコンに入力してデータ化する作業です。初めて在宅ワークをする人にも、はじめやすい仕事で求人案件も多くあります。データ入力の作業をするには、キーボードのキーを見ずにタイプするブラインドタッチができるといいでしょう。データ入力の仕事に関する時給は1,000~1,300円となっています。

アンケートモニター

アンケートモニターとは、企業の商品やサービスの市場調査を目的とするアンケートに回答して、報酬をもらう仕事です。パソコンやスマートフォンを使っていつでも、どこでも行えるので、気軽にできるアルバイト感覚の副業として注目されています。 アンケートモニターには、高単価なものと低単価のものがあります。高単価のアンケートを効率的におこなうことで、時給1,000円を超す場合もあります。

趣味・専門知識を活かしたい人におすすめの在宅ワーク

翻訳家

外国語で書かれた文章を日本語に訳す翻訳者の仕事も在宅でおこなうことができます。フリーランスで仕事を受ける場合には、基礎的な語学力や担当する分野の専門知識なども必要です。稼いでいる人であれば、年収1,000万円以上の人もいますが、平均的には200~500万円前後です。

翻訳家についてもっと知りたい・翻訳家になるための進学先を知りたいという人は「翻訳家|職業ガイド」をご覧ください。

オンライン講師

塾や英会話教室の授業をオンラインでおこない、生徒を指導する仕事です。教える分野に関する知識や生徒を教えるスキルが必要になります。2020年のコロナ禍にオンラインレッスンをおこなう塾や教室が増えたため需要が高まっています。オンライン講師は、仕事内容によって時給が大きく変わりますが、オンライン英会話の場合、時給1,000~1,200円程度です。

在宅ワークに必要なものとは

在宅ワークをおこなうのに最低限必要になるのが、動作が安定したパソコンとWi-Fiがつながるインターネット環境です。簡単な仕事であれば、スマホとインターネット環境だけでもおこなうことができます。そのほか、Web会議を行う場合、使用しているパソコンにカメラやマイクがついていなければ、Webカメラを用意しましょう。

また、周囲の音を遮断して、Web会議の音声をクリアに聞き取りたいときは、マイク付きヘッドフォンなどがあると会議により集中できますよ。

最近では、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を考えて、仕事もプライベートも大切にしながら生きたいと考えている人が増えています。これから在宅ワークを導入する企業が増えれば、仕事とプライベートの両方を充実させる生き方ができるでしょう。

今回紹介した仕事以外にも、様々な職業を知りたい方は、こちらの「職業から進路や進学先を考えよう!!(職業マップ)」で、気になる仕事を見つけて、将来について考えてみてください。

地域の人々を犯罪から守ってくれる警察官は、私たちが安心して生活を送るのに欠かせない存在。「子供のころから憧れていた」「困っている人の役に立ちたい」という理由から警察官に憧れる人も多い人気の職業です。憧れはあっても、具体的に警察官になるにはどうしたらいいのかわからない方とも多いのでは。そこで、警察官になるための基本的な条件や仕事内容、警察官を目指すにはどのような学校があるのかなどを紹介します。

警察官になるための基本

警察官はどんな仕事をしているの?

警察官の仕事は、人々を危険から守り、安全な社会にすることです。主に次のような仕事があります。

  • 交通違反の取り締まり
  • 運転免許の交付
  • 地域のパトロール
  • 青少年の非行対策
  • 犯罪の取り締まりや捜査
  • テロ対策
  • 交番での地理案内
  • 落し物の返還

警察官になるための試験や資格とは?

警察官になるためには、どんな学校で何を学んで、どのような資格をとればいいのでしょうか?

警察官になるためは特別な資格は必要ありませんが、公務員試験に合格する必要があります。公務員試験は、高校卒業以上の学歴があれば受験することができ、警察官になるための公務員試験には、高卒程度試験(三種)と大卒程度試験(一種)があり、高卒程度試験は18歳〜35歳までの高校・短大卒業者および卒業見込み者が受験できる試験になっています。この試験は、職務の特性から職務を遂行するのに支障のない身体的状態であるか検査項目ごとに合格基準が設けられています。自治体によって、検査項目や合格基準が異なるので、高卒程度試験(三種)を受験したいときは、身体要件などを自治体または警察ホームページ、受験案内等で確認しましょう。

警察官ついて詳しい情報を知りたい場合はこちらの「職業から進路や進学先を考えよう!! 警察官」のページをご覧ください。

警察官の種類を知ろう!

警察官の職場には、大きく分けて「都道府県警察」、「警察庁」、「皇居警察本部」の3つの種類があります。

警察官の所属組織一覧
種類 都道府県警察 警察庁 皇宮警察本部
都道府県警察には、警察本部(東京都は警視庁)のほか、警察署が置かれています。また、警察署の下部機構として、交番や駐在所があります。 警察庁(長は警察庁長官)は、広域組織犯罪に対処するための警察の態勢、犯罪鑑識、犯罪統計等警察庁の所掌事務について都道府県警察を指揮監督しています。 皇宮警察本部は、天皇皇后両陛下や皇族各殿下の護衛と皇居、御所、御用邸などの警備を専門に行う警察です。
管轄 都道府県警察公委員会 国家公安委員会 警察庁の付属機関
地方公務員 国家公務員 皇宮護衛官(国家公務員)
採用試験 警察官採用試験 国家公務員採用試験 皇宮護衛官採用試験
初任教育 警察学校 警察大学校 皇宮警察学校
仕事 地域警察 刑事局・生活安全局・交通局・警備局・情報通信局などの内部部局を持ち、全国の警察組織のありかたの企画・運営や、警察組織の間の調整を担っています。都道府県警察の公安部門(テロ対策などを担当する部門)の指揮も警察庁の担当です。ただし、基本的に警察庁の警察官は企画・調整業務に徹し、現場の実務を行うことはありません。 護衛部門
生活安全警察 警備部門
刑事部 警務部門
交通部
警備警察
総務・警務警察

都道府県警察

都道府県警察は都道府県が設置した組織であり、各都道府県に警察本部や警察署が置かれています。その下部組織として交番や駐在所があります。その中の東京都の警察本部だけは「警視庁」と呼びます。

主な仕事は地域で起きた犯罪や事件に対応して住民の暮らし守ることで、具体的には以下の6つがあげられます。直接、地域住民の役に立ちたいという人は、都道府県警察を目指しましょう。

地域警察
管轄地域のパトロールや交番で道案内など
生活安全警察
防犯や女性・子供の安全対策など
刑事部
殺人や傷害、強盗、詐欺などの犯罪の捜査と犯人の逮捕
交通部
交通違反の取締りや交通事故処理など
警備警察
大統領・首相などの要人の警護や国際テロ対策、災害救助など
総務・警務警察
総務は、情報管理、広報、会計などを行い、警務は人事、給与、警察運営を行う

警察庁

警察庁は、警察組織の中心であり、警視庁内に、刑事局・生活安全局・交通局・警備局・情報通信局などの内部部局を持っています。そこでは全国の警察組織のあり方を企画・運営、組織間の調整など行っています。

基本的に警察庁の警察官は、企画・調整業務に徹し、交番などの現場で実務を行うことはなく、都道府県警察の指揮をとることになります。警察庁で勤務することは、警察官の中では「キャリア警察官」とも呼ばれエリートコースを歩むことになります。出世したい意欲が強かったり、組織のリーダーとして活躍したい人は、警察庁を目指しましょう。

皇居警察本部

皇宮警察本部は、1886年の創立以来、皇室守護を目的とした大きな使命と伝統を持つ国家機関です。勤務先は主に皇居と赤坂御用地になりますが、その他に全国の御用邸などの警備も行います。主な仕事内容は次の3つです。

護衛部門
天皇・皇后両陛下や皇族の護衛、国家にとって重要な来客や海外の大使が皇居を訪れる際の身辺警護など
警備部門
天皇がお住まいになる皇居や御所、御用邸、皇室行事などの警備
警務部門
皇宮警察の活動を円滑に進めるために、勤務体制・採用・人事管理・教養・予算・福利厚生などを行い環境を整える

警察官の気になる給与とは

警察官は公務員なので給与は景気に左右されず毎月決まった額が支給されます。総務省が発表した2019年の地方公務員給与実態調査によれば、都道府県の警察官の平均年齢が38.4歳に対して平均で月額の給与が461,961円と賞与1,626,525円が支払われており、平均年収は7,170,057円という調査データがあります。この数値はあくまで平均のため、年齢や警察官の階級、勤務先によっても差がでてきます。

警察官の給与は一般のサラリーマンに比べると高額かもしれませんが、事件や事故がいつ発生するかわからないので、休みの日でも急に呼び出されることも少なくありません。また、凶悪な犯罪者を取り締まることに備えて体を鍛えたり、どのような状況であっても冷静に対応することが求められ、業務から受けるストレスも大きく、その負担の大きさが給与に反映されているといえるでしょう。

警察官になるための流れ

警察官になるためには、一般知能や一般知識を問う教養試験に合格し、定められた身体要件をクリアすることが必須になります。それらをクリアして初めて「国家公務員採用試験」の受験資格が得られます。「国家公務員採用試験」合格後、警察官がとして働くにはどのような流れになるのかを、都道府県警察を中心にご紹介いたします。

都道府県警察

都道府県警察で働くためには、各都道府県が実施する「警察官採用試験」に合格する必要があります。試験は学力に応じて「大学卒業程度のⅠ類」、「短大・専門学校卒業程度のⅡ類」、「高校卒業程度のⅢ類」の3つに分けて行われます。

それぞれの試験毎の1次試験では、教養試験や論文試験などの筆記試験や資格経歴の評定、身体検査、適性検査などが行われます。1次試験の合格者のみ2次試験に進むことができ面接や体力検査を受けます。

2次試験に合格すると「警察官採用候補者名簿」に名前が記載され、その後、全寮制の警察学校に入学して、警察官に必要な知識を身に付けてから、順次「巡査」として採用になります。

警察庁

警察庁で働くためには、まず国家公務員試験に合格し、その後「官庁訪問」を行って、数回にわたる採用面接を突破することが必要になります。

皇居警察本部

皇宮警察本部で働くためには、国家公務員試験に合格後、人事院が実施する「皇宮護衛官採用試験」に合格しなければなりません。

警察学校について

警察学校とは、警察官の教育・訓練を行う機関です。「学校」と名前がついていて、分類上は職業訓練校の扱いになっていますが、学校教育法などに定める一般の学校とは異なり、あくまで警察組織内の教養施設です。数ヶ月にわたって警察官を目指す仲間と共同生活を送りながら、警察職員に不可欠な規律の意識を高め、仲間と協力しながら問題を解決する力を養います。その他にも、一般教養や法学、警察実務、柔道や剣道、合気道などの術科も学びます。

警察組織内の教養施設は、採用される職場によって異なり、都道府県警察の警察官と皇居護衛官は「警察学校」、警察庁は「警察大学校」、皇居警察本部は「皇居警察学校」で学ぶことになります。

警察官になりたい人におすすめの学部とは

将来警察官になりたいと考えていて大学に進学する場合、警察官になってから役立つことを学びたいですよね。警察官採用試験では、都道府県ごとに採用試験があるのですが、県によっては柔道や剣道の有段者は加点されるところもあるので、体育会系の学部は有利かもしれません。

また、警察官は、法律に基づく逮捕・指導を行うため、法律の知識が欠かせません。公務員試験でも法律科目は必修科目なので、法学部で法律を学ぶことは警察官になってからも業務に役立つでしょう。

その他にも採用試験申し込みの際に、持っている資格を証明書とともに申請することができ、一次試験の成績の一部として加点されるので、剣道や柔道などのスポーツ経験や、語学力、簿記、情報処理の資格や、大型自動車運転免許、普通二輪免許、無線免許などを持っているとプラス評価になるかもしれません。

警察官を目指せる大学を調べたい場合は、こちらの「職業から進路や進学先を考えよう!! 警察官」のページをご覧ください。

警察官にまつわる職業

警察官に限らず、警察に関係する職種でも探したいという人は、下記の職業も参考にしてください。

検察官
法律に違反した犯罪や事件を捜査し、犯人を裁判にかける仕事を行っています。
裁判官
各地の裁判所で訴訟事件を審査し、法律に基づいて判断をくだします。
刑事
一般には私服で犯罪捜査や犯人逮捕などを行います。
鑑識
科学的知識や技術を使って、事件現場に残された手がかりを調べ、犯人を見つけたり、犯罪を証明したりします。
法医学士
事件や事故などを医学的、科学的な観点から調査する医師のことです。

進路ナビでは、警察官に関連する職業やその他の職業を目指せる学校を調べることができます。詳しくはこちらの「職業から進路や進学先を考えよう!!」のページをご覧ください。