フリースクールとはどういうところですか?
日本国内で一般的にフリースクールと呼ばれる学校は、不登校の子どもたちなどが通う自由な校風の学校のことを指します。ほとんどのフリースクールは正規の学校としての認可を受けていないため、これらの学校を卒業しても学歴にはなりません。フリースクールに関するくわしい情報を知りたいようでしたら、「NPO法人フリースクール全国ネットワーク」「NPO法人日本フリースクール協会」といった団体の公式サイトを見てみると良いと思います。
一方、進路ナビに限定して言えば、正規の学校としての認可を受けていない専門的な知識、技術を学べる学校、いわゆる「無認可校」のことをフリースクールと呼んでいます。
無認可校と専門学校(認可校)との違いは以下のようになります。
1.自由なカリキュラムになっている
専門学校では、授業時間や年限などが国や都道府県が定めた設置基準によって決められていますが、無認可校にはそのような基準がないので、平日の夕方をうまく使ったり、週末だけ通学したりすることができます。
2.学歴にならない
無認可校を卒業しても学歴にはなりません。専門学校を卒業すると学歴は「専門学校卒」になり「専門士」という称号が得られます(短大卒と同等の称号です)。ですが、無認可校を卒業しても特別な称号を得ることはできず、履歴書などに学歴として記入することもできません。たとえば高校卒業後に無認可校を卒業しても、学歴は「高校卒」になります。
3.定期や学割などの対象にならない
専門学校生であれば定期や学割を使うことができますが、無認可校の学生は対象になりません。また、日本学生支援機構等の奨学金制度も対象外となります。
ですから、無認可校は学歴を得るのではなく、技術や知識を身につけたい人が多く通う学校といえます。 (大滝)
2006年01月更新