僕はプロ野球の審判員になりたいと思っています。 そのための勉強もしてきましたが、親の許しを得ることができず困っています。 親は僕に大学に行ってほしいそうです。僕自身は高校卒業後すぐにプロ野球の審判員になりたいのですが……。 妥協案として、審判員になれる夜間大学とかはどうかなと考えたりもします。 どうしたらよいでしょうか。
既にご存じかと思いますが、プロ野球の審判員になるために特別な学歴は必要ありません。
一般社団法人日本野球機構が主催する「NPBアンパイア・スクール」を受講し、プロ野球の審判員としての資質や将来性があると高く評価されれば、次のステップ(NPB球団春季キャンプでの適性確認)に進むことができます。(2017年時点)
2013年に設立された、この「NPBアンパイア・スクール」の応募資格は高校卒業以上となっているため、大学への進学は必要ないことになります。
ただし、上記の過程を経て、審判員として採用される人数は、毎年3~4名と非常に少なく、狭き門となっています。
それを考えると、審判員になれなかった場合に備えて大学に進学し、他の業種への進路変更もできるよう準備を整えておく方が無難だと言えます。
大学で体育会系の野球部に所属するなどして野球経験や審判経験を積んでおくと役立つ場合もあるでしょう。
「NPBアンパイア・スクール」では、受講申込みに際し、身長や視力などでの制限は行っていません。
ですが、かつての審判資格の条件を満たしていた方が有利になる可能性はありますので、そちらも確認しておくとよいと思います。
○旧審判員資格
セ・リーグ:満25歳くらいまで。身長175cm以上、裸眼視力1.0以上。野球経験不問
パ・リーグ:満30歳以下。身長175cm以上、裸眼視力1.0以上。野球経験者であること
「NPBアンパイア・スクール」の受講には年齢制限がなく、2017年12月16日~22日に行われたスクールには、17歳から52歳までの志望者が参加したそうです。
このことから分かるように、焦る必要はありませんので、親御さんが勧めている通り、大学に進学しておくことをおすすめします。
2019年06月更新