相談内容|コミュニケーション力をつけられる学科は?

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コミュニケーション力をつけられる学科は?

幼い頃から憧れていた警察官になるため、法学部への進学を考えています。 ですが最近は、他者との交流が苦手な性格を直すため、コミュニケーション能力を向上させられる学科に進んだ方がよいのではないかと思っています。 どのような学科に行けば、コミュニケーション能力を高められるのでしょうか。

回答

 まず最初に、「コミュニケーション能力」ですが、それは具体的にはどのような能力のことなのでしょうか。

 人見知りせず友達をたくさん作れること? 話題が豊富で話し上手なこと?

 確かに学生時代であれば、そのような性質がコミュニケーション能力の高さと見なされることも多いでしょう。



 ですが、社会人(警察官含む)に必要とされる「コミュニケーション能力」はそれらとはまた異なるものとなります。

 社会人の仕事は、与えられた業務を通じて、所属する組織(企業や官公庁など)が達成すべき成果を最大化していくこととなります。

 そのためには組織内、組織外の人達と良好な関係を保ち、協力し合っていく必要があり、それを実現する能力として「コミュニケーション能力」が求められるのです。



 私が考えるに、社会人に求められる「コミュニケーション能力」は下記のようになります。



・自分の話(提案、考えなど)を過不足なく円滑に他人に伝えられる能力

・他人の話(意見、要望、指示など)を正確に理解できる能力

・他人との交流の際に、解釈のズレや意見の相違が生じた時、それを素早く察知し、調整していける能力



 これらの能力は、部活動やサークルなどの仲良しグループでの活動や、アルバイトでの単純作業などでは、十分に身につけることはできません。また、大学でコミュニケーション論のような座学の授業を受けることで身につくものでもありません。



 それでは、何をすればこれらの能力が磨けるのでしょうか。それは「ディベート(討論)」になると思われます。

 特定のテーマについて、肯定派と否定派の二つに分かれて議論を交わし合うディベート(競技ディベート)は、審判となる第三者の納得がいく形で議論を進めていく必要があるため、声高に自分の意見を主張するだけでは駄目で、討論相手の意見を理解し、それに対して論理的に反論していかないと勝利はおぼつきません。

 そのため、ディベートに勝つための訓練をしていくと、自然と上記の3能力が磨かれていくわけです。



 ディベートは、近年の大学ではカリキュラムの一部として取り入れられていることが多く、授業やゼミ活動の一環として行われています。

 ディベート形式の授業は、経済学系の学部・学科で取り入れられていることが多いですが、法学部でもゼミによってはディベートを行っていますので、元々の希望通り、法学部に進んでも問題ないと思います。

 事前に志望校の情報を集めて、授業やゼミの内容を確認しておくとよいでしょう。

2017年12月更新

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