私は将来、航空宇宙関連の仕事、中でも飛行機や人工衛星の設計(効率の良い形を考えたりする仕事)をしたいと考えています。 ただ、形を考えたりすることには興味がありますが、実際に自分の手で物を作ったり、機械に触れることは苦手で将来の仕事にしたいとはあまり思いません。 こんな私でも設計者になれるでしょうか。
あいにく、社内に航空宇宙関係の開発職に就いていた人がいませんので、確実なことは言えませんが、経験的に言って、実際に手を動かして物を作る経験なしで一人前の設計者になることはできないと思います。
私は高校時代の部活動で、市販の設計図を元に一人乗りのホバークラフトを製作したことがありますが、部品の切り出しの際に0.5mmのずれも許されなかったり、重量と強度を考えて接着剤や塗装の方法を変えるなど、実際に製作してみないと分からないさまざまなノウハウがありました。
高校生でも製作できるレベルの製品でそれなのですから、「宇宙レベル」の極めて高い精度と品質が求められる航空宇宙産業ともなれば、どれほどのノウハウが求められるのか、簡単には想像もできません。
餅は餅屋と言いますし、そのあたりも含めた話を聞くために、オープンキャンパスなどを利用して、実際に大学の工学部を見に行き、授業や実習の体験をしてきてはどうでしょうか。オープンキャンパスでは個別相談ができることも多いので、工学部の先生に、今感じている疑問をぶつけてみるとよいと思いますよ。
進路ナビには学びたい内容や学校所在地からオープンキャンパスを探す機能がありますので、そちらを利用してみてください。
2017年07月更新