将来、麻酔科医になりたいと思っている中学3年生です。 なるべく学費を抑えたいので、国公立大学の医学部を目指しています。 高校入試に際し、近所にある平均レベルの高校と、通学に片道40分ほどかかる進学校のどちらを志望校にするかで悩んでいます。 学力的には進学校の方が合っているのですが、通学時間がかかる分、勉強時間が少なくなり、授業についていけなくなるのではないかと心配です。 また、平均レベルの高校でも、トップの成績を取っていれば、国公立大学の推薦をもらえるのでしょうか。
どちらの高校に進むべきか、ということであれば、迷うことなく学力レベルの高い高校をおすすめします。
「朱に交われば赤くなる」「水は方円の器に従う」と言われるように、人間は周りの環境の影響を受けやすいものです。
高校入試で平均レベルの高校の生徒は、大学入試では平均以下のレベルの受験者層となります。
当然、医学部を目指せるレベルの生徒はまずおらず、進学や勉強に対する意識があまり高くない生徒が多くなりますので、医師になりたいというあなたの夢に良い影響が出ることはないでしょう。下手をすれば、あなたも易きに流されてしまい、学力を大きく落としてしまうかもしれません。また、授業内容や教師の進学指導も十分ではない可能性があります。
これらのデメリットを考えるならば、素直に現在の学力レベルに合った高校に進んだ方が良い結果に繋がると言えます。
通学時間が気になっているようですが、私の知っている人は、通学電車に乗っている時間も勉強に利用することで、進学校というには物足りないレベルの高校から見事に早稲田大学に合格していました。
ですので、やる気さえあれば通学時間はまったく問題にならないと言えるでしょう。
なお、実力に見合った高校に進学すると、中学までとは違い、他の生徒より勉強ができるということはなくなります。気を抜くと下から数えた方が早いような成績を取ってしまったりしますので、気を引き締めていきましょう。
推薦についてですが、公募制推薦であれば、どの高校からでも受験することが可能です。
指定校推薦については、国公立大学ではほとんど行われていませんので、学力レベルが低い高校に推薦枠が与えられることはまずないでしょう。
また、医学部の場合、推薦入試であってもセンター試験などで学力の確認が行われますので、推薦枠目当てで高校のレベルを下げる意味はないと言えます。
地方枠という形で、若干、合格条件が緩くなる推薦入試もありますが、卒業後、過疎地域などで長期間勤務する義務を負いますので、あまりおすすめはできません。
やはり、思う存分に学力を磨ける高校に進んで、真正面から医学部に挑戦するのが一番だと思いますよ。
2015年10月更新