私は昔から仲間内での相談役になることが多く、最近ではいじめや不登校などの問題に取り組むことを仕事にしたいと思うようになりました。 ですが、教師やスクールカウンセラーのような直接現場で問題解決に取り組む仕事は性に合わないように思えますので、講師として学校に講演に来たり、悩める人を減らすことを目的としたSNSなどのサービスを運営するような仕事に就きたいです。 そのような仕事はあるのでしょうか? あるとしたらどのような進路を選ぶべきなのでしょうか?
あなたが希望しているような仕事はなくはないですが、生計を立てるための本業とするのは難しいと思われます。
あなたが例として挙げた講演講師ですが、よほどの有名人か人気講師でない限りは、講演講師の仕事だけで生計を立てていくことは難しいものです。大半の講演講師にとって、講師業は副業でしかなく、別に生活費を稼ぐための本業を持っています。
また、講演内容によって需要に差がありますので、仮に「いじめ、不登校」問題の人気講師になれたとしても、十分な収入が得られるだけの講演依頼が来ないという可能性も否定できません。
次にいじめ問題に取り組むSNSの運営ですが、こちらについても同様で、サービスの運営経費(スタッフの給与、事務所代、光熱費、サーバー代など)をどこから得るのかという問題がつきまといます。
現実的かつ継続性のある収入源を見つけない限りは、サービスを始めること自体できないでしょう。
もちろん、既存のSNSなどに間借りする形で、ボランティア的にサービスを運営することは可能かもしれませんが、そこから十分な収入を得ることは簡単ではないと思われます。
何にせよ、社会に出てすぐに、あなたが希望するような仕事に就くことはできませんので、まずは社会経験を積んでいくことをおすすめします。
講演講師を目指すのであれば、教育系や心理系の仕事に就き、実際にいじめや不登校に悩んでいる子供達と触れ合い、いじめ・不登校問題の専門家としての経験を積んでいくことです。
周囲からいじめ・不登校問題の第一人者と見なされるようになれば、自然と講演依頼を受けることも増え、希望通りの働き方ができる可能性も出てくるでしょう。
SNSの方も同様で、まずは現場を見ていくことです。
実際にWebサービスを運営している企業に就職し、経験を積み、プロデューサーになり、Webサービスの運営方法に習熟してから、いじめ・不登校問題を軸としつつ、十分な利益が上げられるサービスを実現できないか考えていくとよいでしょう。
目指す進路によって、進むべき学部・学科が変わってきますので、自分の適性なども考慮に入れてじっくりと考えていくことをおすすめします。
2015年08月更新
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