以前の相談への回答に「公安警察の調査官ならノンキャリアの方がなれる確率が高い」とあったのですが、「確率が高い」ということはキャリア組でも一生涯を調査官として過ごせる可能性もあるのですか? ノンキャリアの警察官ですと、不慮の事態から生活すら危うくなるような事にもなりえるような気がします。その点、キャリア組であれば、ある程度は安定した地位に立てるのではないかと思っています。 それもあって、キャリア組として警察に入り、できれば公安の調査官として尽力したいと思っているのですが、このような弱気な考えでは公安にはなれないのでしょうか?
以前のご相談への回答にも少し書きましたが、いわゆる「キャリア組」は幹部候補生として採用されるエリートなので、一生涯、調査官として働くといったことはまずあり得ないと考えてよいでしょう。
キャリア組として警察庁に入庁した人は、スタート時点で警部補の階級を与えられ、警察大学校での幹部教育と警察署での見習い期間を経て、1年足らずで警部まで出世します。
25~6歳で警察署長クラスになるため、現場担当ではなく、常に指揮官として働くことになります。
そのため、調査官として現場で働きたいのであれば、キャリア組を目指す進路は適していないのです。
キャリアから公安の調査官として働いている例があるのかどうかですが、正直、これについては部外者にははっきりとしたことが分かりません。
仮にそのような例があるとしても、何らかの理由で出世街道から外れたドロップアウト組ということになりますので、あまりおすすめできる進路ではありません。
どのような仕事にも長所、短所があります。
メリットしかない仕事などというものは存在しませんので、気になる仕事の長所、短所をよく調べて、より自分に合っていると思える進路を選んでみましょう。
2015年08月更新
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