進学先を理学部にするか工学部にするかで迷っています。 よく理学部は就職には向いていないと耳にするのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
ご相談に答えるためには、まず理学部と工学部の違いについて説明していく必要があります。
理学部と工学部の違いですが、一般には、理学部は自然界の法則を見出すための基礎研究などの理論的な内容を重視し、工学部はすでに体系化された理論を基にした応用的、実践的な内容を重視するという傾向があります。
これをもう少し砕いて言うと、高校時代までに勉強した数学、物理、化学、生物、地学などを「理論として」より深く追究していくのが理学部で、理学部によって実証された理論をベースにコンピュータ、ロボット、建築など「実践的な」物作りの勉強をするのが工学部となります。
この学部ごとの性格の差は、学部の成り立ちの違いによるもので、理学部というものが自然科学の研究や理論化を目指して設立されたのに対し、工学部は発見された理論を現実の生活に活かすための、より実用的な研究と技術者の育成を目的として設立されたため、上記のような学部ごとの性格の差ができたようです。
当然のことながら、世の中には学者・研究者よりも、商品開発や生産などの現場で働く技術者の方が需要が多いため、工学部の方が理学部よりも就職が良いと言われるようになったのでしょう。また、学部の性格上、工学部の教授の方が企業・メーカーとのつきあいが多くなるため、就職の世話がしやすいという理由もあるかもしれません。
2014年12月更新
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